保護者のみなさんとの距離感、先手必勝。 | 文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

文武両道を目指す14歳、悪性リンパ腫になる Part2

高等支援学校3年生の娘と、高校1年生の息子の母です。
勉強にサッカーに大忙しの息子がR4.3月、13歳の時に
悪性リンパ腫(Tリンパ芽球性リンパ腫)と診断されました。
8ヶ月の入院治療を終えて、いまは外来で維持相の治療中です。

息子の中学校の文化祭に行った時のこと。

 

息子は脱毛のため、インナー帽子の上に白のキャップをかぶって行った。8月の体育祭の時も同じようにして行ったが、その時は屋外で運動服姿。今回は屋内で制服姿。

 

体育館の隅のほうで実行委員と一緒の場所に座っていたので、それほど目立ってはいなかったものの、息子の姿を見ておや?と思う保護者の方は多かっただろう。

 

「長期入院中しかも屋内で帽子着用→薬で脱毛?→がん??」と連想する大人は多いと思う。なので、保護者のみなさんと顔を合わせるのがおっくうな気持ちもあった。でも、万が一息子が体調を崩した時のことを考えたら、やはり私たちもその場にいたほうがいいし。

 

ここは先手必勝!ということで、久しぶりに会った保護者の方たちには、こちらから話しかけてみた。もちろんある程度親しくしていた人たちにだけ。

 

みなさん、息子の姿を見てとても喜んでいてくれた。「うちの子息子くんがいなくて寂しがってるよ。」「息子くん、友だち達に囲まれてたね。楽しそうで良かった。」「早く戻って来れればいいね。」心配してくれているのが伝わってきた。

 

ある程度のことを察したら、そのことには触れずにいてくれる方が多くほっとした。久しぶりに話ができて、私も楽しく過ごすことができた。

 

ラッキーなことに、いろいろ突っ込んできそうな保護者とは会わずに済んだ。もしも会ったら「うーん、まあね、そうねー」で乗り切ろうと構えていたが、ちょっと肩すかし感。

 

そして自分自身、保護者のみなさんとの距離感に緊張していることが分かった。なんだろう、この、他の人と会いたくない感じ。別に悪いことをしたわけじゃないのに。

 

自分が傷つくようなことを言われそうで怖い、のかもしれない。

どんな言葉で傷つくのか、私自身も分からない。でも思いがけない、何てことない言葉で傷ついてしまうような気はする。

 

先手必勝で今回は良かったけれど。これから先、どうやってみなさんとお付き合いしていこうか。やっぱり気後れすることには変わりないなあ。