昨年~先月に読んだ中から何冊か~
先日アップした厳選本同様、USB壊れで、
昨年末近くまでの読書感想がバグって消えた!故、
うすい感想です
ノンフィクション好きです
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母という呪縛 娘という牢獄
★4.5
多かれ少なかれどこにでもあるだろう母と娘のちょっとしたいざこざだったり軋轢だったり・・・ 「あー!あるある!」「わかる!」ってのの延長が悲惨な事件に~~と思っていたのですが、思いのほか重いキツイ内容で。
学歴信仰なんて生易しいものではなく常軌を逸してる母。
主人公は母親から「あんたは私の娘じゃない!」と罵倒され続けた主人公の心を溶かし、犯行の全てを認めるきっかけになったのは、父親の
「自分(主人公)とオレは家族やから」という言葉。
そして裁判長の「お母さんに敷かれたレールではなく、これからは自分の人生を歩んでください」という言葉。
誰かにわかってほしかったんだ、自分のことや気持ち。
ある行旅死亡人の物語
★5
行旅死亡人とは身元不明で引き取りてのない遺体のこと。
3500万円近くの所持金、住民票なく障害年金も断っていた死亡人。
アパートは内側から2本のチェーン、3か所の窓には棒を挟みあかないようにしてあった。
残された遺品にも謎が残る。
彼女は誰なのか、それを追った遊軍記者によるノンフィクション。
事実は小説より奇なり
地面師
★5
世間を騒がせたあの事件。
あっぱれのやり口
なりすましを採用するには神経を使うので、面接は慎重に・・・ 大物が自ら面接するらしい。
司法書士の資格を悪意に使うなんて勿体ないよなぁ。
東京の弁護士さんたち、食い詰めている人も少なくなく、地面師に雇われている人も少なからずいるそう。
維新断絶
★5 (意見分かれると思います)
溜飲下がる スカーッ
大阪府がコロナによる人口あたり死亡者数ワースト1の理由や、万博に公金がずぶずぶ投入されていること、さらにはもしカジノができたらどうなるかなど、
素人にもわかりやすいように説明してあるので読みやすく一気に読めました。
確かにちょっと考えたら「おかしい」ということに気づかされる。
みんな麻痺してるんだろうな、いつの間にか。
洗脳&マインドコントロール。
その昔、青島幸男都知事の一番の功績は世界都市博覧会中止決定したこと!と言われたことを思い出す
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中国拘束2279日
★5
初めて図書館で借りた記念すべき1冊。
中国に関係するノンフィクションや社会派小説を読むことも多いのですが、あらためて中国の恐ろしさに背筋が寒くなりました。
中国が好きで日中のために尽力していた著者へのこの対応!仕打ち!
実録に驚きはもちろん怒りが
公言することにより身に危険が及ぶやもしれない。
だがこうして公表し、あえて苦言を呈しているのは中国のためなのに!
アホやな、中国
好き嫌いの問題ではなく(中国嫌いだから!ではなく)日本は中国との共存を図らねばならないという一節が印象的でした。
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悪役
★3.5
表紙のデザインは彼によるもので、本書にも色々と掲載されています。
色んなドラマに出演されていますが、特9でいい味だしていた彼のことが気になり購入した1冊です。
久米宏です。
★4.5
ザ・ベストテンが画期的な番組だったのは周知のことですが、ニュースステーションもしかり。
その理由が詳しく述べられていて、感心感動しました。
ニュースステーションでは、服に合わせてペンの色を変えていたとか、服装にも彼独自のこだわりがあったことが詳しく述べられていて、今更ながらすごいなぁと
人間は生まれる場所と時を選べない。
それはわかる。
そこから一歩踏み出して、著者は「自分の人生全てが偶然そのもの」「偶然乗り合わせた舟を懸命にこいできただけなのだ」と。
それを悟ったのは20代後半、ナポリに旅行した際、ホテルの前の土産物屋さんにいた売り子男性を見たときだったという。
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イグジット
★5
経済記事よりもリアルな小説
日本経済に出口はあるのか、否、ノーイグジット
この登場人物は実在するあの政治家だろう、日銀総裁だな、のリアルなストーリー。
小説内、あるフィクサーは、自分は極貧家庭に生まれて、東京に出て、そこで白い柔らかな手を持つ人々が世界を支配していることを知った、と。
この国に未来はあるのか・・・
夜の谷を行く
★4
山岳ベースで行われた連合赤軍がモデル。
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完黙の女
★3
実際の未解決の事件をベースにした小説。
全く別の場所、数年へだてて起きた事件が意外にも絡み合っていく。
主人公の目をとおして二転三転する「結末」と思われる方向。
先が気になりどんどん読み進めました。
ですが最後ちょっと不完全燃焼気味
アンダークラス
★5
技能実習生であるベトナム人女性と介護施設に入居している女性とのかかわり。
世界一のネット通販会社にヘッドハンティングされ走り続けている男性とその秘書。
今の日本の雇用問題、経済を織り込んだ社会派(というよりもむしろ)経済小説。
「パラサイト」でも格差社会が軸となっていましたが、まさにこの小説もそう
解説ではエコノミストが、小説という枠を超えて、アベノミクスに対しても言及しています。
経済的にアッパークラスからアンダークラスへ転落しつつある日本。
多くの日本人庶民が
「金はないが心はある」「この国も捨てたもんじゃあない」といつまで言い続けていられるのだろうか・・と問うています。
色々な人が日本の経済・将来に継承を鳴らしているのに、それこそ社会的にアッパークラスの人たちは聞く耳を持たず、己の懐ばかりを心配し守っている気がしてなりません。
濃い内容ですが、実際はとても読みやすく色々と考えさせられる推理小説です。
紙の城
★4
ラスト近くはハラハラドキドキ! めっちゃテンポよく。
本編の感想からはずれますが、
解説にあった、「職業柄堅い本を読むことが多いがそればかりだと心の【栄養】が偏ってしまう。
糖分が欲しくなったとき、小説の魅力的な人間に会いたいと思う」
その言葉が印象的でした。
パレードの誤算
★4
生活保護の闇。
ケースワーカーたちの立場や本音。
群がる社会的弱者を食い物にする輩。
これ実際にあるんだろうなとゾッとする部分もたくさんあり、社会を知る上でもおすすめの一冊。
推理小説なので、読みやすく現代社会の実像や闇を垣間見ることができます。
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逆転美人
★5
本編のち、うっそぉ~~!えぇ~~~!と驚くことしかり
帯にあるとおり、紙の本にしかできないしかけに膝をうちました
罪の轍
★4.5
4.5つけましたが、5でもいいくらい。
さすが奥田英朗、やはり面白い!
ノースライト
★4.5
ノースライトって、ノースからのひざし・光の意味だったんだ!
建築や住宅に興味ある人は特にめっちゃ楽しめます。
横山秀夫は裏切らない!
こちらも5もありです。
湖の女たち
★3
介護施設での事件は自己か殺人か。
そこから戦時中の人体実験へと問題は複雑にからんでいく。
このあたり歴史的に意味のある内容なので、重い内容ではあり考えさせられることも多いです
が、官能的で常軌を逸したともいうべきくだりは全くもって私の好みではなく
ふたりのインモラルな絡みって必要か
せっかくの深い題材、テーマが台無しやん・・と思わずにはいられない小説です。
吉田修一好きだったんだけどなぁ。 がっかり。
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上段3冊はダサ回りギリシャ旅行に持ってったものです。
そっから同系統の?を立て続けに読みました。
火の粉
★4
面白いという意味では4.5です。
絶叫
★4.5
NPOの理事殺害事件と女性の孤独死。
並行して話しは進んでいくが、絡み合うふたつ。
貧困ビジネスの実態や保険金殺人など、推理小説でありながら社会の闇を題材にした社会派小説。
気づかなかったこと、知らなかったことを教えてくれます。
ハピネス
★4
個人的には楽しめました。
ママ友、タワマンを題材にしています。
コクーン
★3
葉真中顕は好きなのですが、絶叫に比べてイマイチでした。
望み
★4
母の愛、家族とは、を問う作品です。
長男が凶悪犯ならそのことで家族みんながずっと苦しむor実は被害者で長男はすでに死亡している、究極の対比。
それに直面したとき気持ち感情はどうか。どう思うか。
推理小説としてもだし、ホームドラマ的に楽しめる(という言いかたはふさわしくありませんが)一冊です。
慟哭
★4.5
連続幼女殺人事件と新興宗教(の生態)が複雑に絡み合っていく。
人の嘆きやまさに慟哭、そして絶望。
ふたつの話が交互に進んでいくが、ややこしいというのではなく。
そして最後につながる