メリケン商人道と家なき子 | 白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 31年の軌跡

白鳥碧のブログ 私のガン闘病記 31年の軌跡

私が過去に体験したことや、日々感じたこと等を綴っていきます。
37歳の時に前縦隔原発性腺外胚細胞腫瘍非セミノーマに罹患しました。ステージⅢB
胸骨正中切開手術による腫瘍全摘、シスプラチン他の多剤投与後、ミルクケアを5年間実践して30年経過しました。

                当世商人気質自叙
                                                                饗庭篁頓

錦織りなす花の東亜細亜に軒を並べての繁昌。
いつも變らぬ其の家かと見れば主人大半非なりといひし白楽天の憾みにも似て四代五代と一つ暖簾を掛け續くは稀なり。町並を見ては何處も同じやうなる中にも心掛けのよいと悪いとは有りて隣りの家は日々に儲け出して彌が上に家質を取れば其隣り美服美食に奢りて身體は肥満すれど身代は日々に衰弱して商ひの薄き上に人知れぬ利の勤め。貧乏に鑢をかけて内外より耗り減らししんがぽーるには行きたきも足代はなし宿代はなし金氣とては銕の粉も身につけずして。己が物好して建たるみさいるを人の重荷とはなしぬ。しかして其の産を失なふ人を愚かと見ればかへりて身代仕出す人よりは利口才發なる者多し。必竟貧福は智恵のみにはよるまじ。只其の業を楽しみてよく勤むると。己が業に飽いて勤めを疎にするとの二つのみ。今其の善惡兩道の誡を集めて当世商人気質と名づけぬ。これを見ん人家業といふ大事の車に油の斷れぬやう心づけてよく繰り迴し玉へと云爾




オバマ大統領の戦略的不作為…もっとも彼は戦略的忍耐とは言いましたが…。
オバマ大統領の戦略的忍耐は日本の拉致被害者とその家族にも及び、年老いた家族はオバマ大統領の言葉を信じて耐えてきました。

その間に北朝鮮は核兵器の充実を達成し、アメリカを除けば取り巻く隣国と対等の位地につきました。
アメリカのトランプ大統領さえいなければ、悲惨にして暴虐の極みのこのタイラントは、細々と人を騙し自分を騙しながらその命脈を保って行けたでしょう。
また隣国の支配者と馴れ合って不幸な心的境遇にあるお互いのキズを舐めあって行けたでしょう。

このタイラントにはトランプ大統領は鏡に写った己の姿であって、それは丁度ワイルドの『ドリアン・グレイの肖像』に描かれた秘密の屋根裏部屋に隠してある自分の肖像であることを彼の魂は自覚したと思います。
世界からの囂々たる非難にも一切動じぬトランプ大統領の豪放磊落なアメリカンガッツに比べて、いかにわが身が卑小であるかを思い知らされた米朝首脳会談だったでしょう。


端的に言えばこの「祖の因果の報いを受けた」悲しむべきタイラントは、帰る所のない『家なき子』であって、自分の映し絵のトランプ大統領の出現によって、永遠に帰るべき家郷を失ったのです。後はもうトランプ大統領に抱きつくしか道はありません。

尊大な拉麺思想を根底にもつ隣国の狡猾な愁波に、苦しい窮状の彼は暫くは慰めを得るでしょうがやがて悪夢が襲ってきます。

彼の兄は彼の台頭によって国を追われ、隣国の庇護を受けていましたが、彼によって毒殺されるときに隣国の庇護放棄という協力があったことを毎夜ナイトメアの如くに思い出すはずです。
なぜなら本来隣国の酋長政治の政治力や秘密警察の巨大な力をもってすれば兄の暗殺などは不可能だったのに、いとも簡単に暗殺が成功したのはそれを察知した隣国の黙認があった事は誰でも想像に難くはなく、やがてみずからも隣国によって兄のように見棄てられるかもしれないという疑心暗鬼が生じるからです。

やがて近い将来アメリカの協力によって彼の国が経済的にも民生的にも豊かになってゆくとき、不用となった彼はまず隣国によって生命の危機を迎える状態になることは、タイラントの末路に関する歴史を見れば火を見るよりも明らかです。隣国には人道などありませんから。


アメリカに近づき過ぎれば隣国から憎まれ、アメリカを捨てて隣国に近づき過ぎれば、国内に潜在する隣国の傀儡との神経戦に明け暮れなければなりません。彼は粛清した叔父の亡霊に戦慄することになるでしょう。

そして真打ちは国民です。朝鮮半島は『恨』の国です。民主的とされる韓国でさえ歴代大統領を許さず、李承晩がアメリカ亡命に至ったのを始めとして暗殺・極刑判決・自殺・弾劾と憎しみの火は消えることがありません。
70年に及ぶ恐怖政治によって粛清され獄死した人々の身内や関係者がタイラントを頂点とする支配者を許すはずがないのです。

こんな事は簡単に分かることなのに、悪政を強いる支配者には案外分からない事なのですね。なぜならタイラントとその手下たちの周りには「イエスマン」しかいないので、何でも思い通りになることが常態化しているからです。

思えばルーマニアのチャウシェスク大統領夫妻も逃げる判断が遅れ、軍パイロットの裏切りから拘束されて即決軍事裁判で死刑宣告の後銃殺されましたが、チャウシェスクは自分にはまだ時間があると思ったのでしょう。
これが残忍な悪政を行った者の決まった末路です。かのタイラントも同じやうな道筋を通る可能性は白頭山よりも高いかもしれません。

事態を重く見てなるべく早くアメリカに逃げないと、叔父や兄のようになることは必定です。このような人間の因果は今に始まった事ではなく、遥か古代から幾度も幾度も繰り返されてきた事です。トランプ大統領はこの因果の鉄鎖から逃れるために彼らの前に現れた天使のような存在です。

トランプ大統領が政治家ではなく、徹底した商人だった事がタイラントたちの救いとなりました。
トランプ大統領が政治家だったら凶悪な北朝鮮に対してポリティカリィ・モラルやポリティカル・コレクトの概念を要求し、歴代米大統領のように足元を見られてモラルハザードを売り物にしているタイラントの思う壺に落ちていたでしょう。

だがトランプ大統領は決してタイラント達にそのような旧来の十八番とも言うべき逃げ道は与えませんでした。

日本の幕末期にアメリカ商人が行った強権的な商人道を考えて見れば、トランプ大統領のやり方は特に新しいものではありません。
トランプ大統領の口癖のような『どうなるか見てみよう』は事態の赴くままに任せながら、機を逃さず上空から一気に襲いかかる猛禽の言葉のようです。アメリカの象徴は白頭鷲でした。

                                   お借りしました
ウルトラリアリストのトランプ大統領だから流動する事態に君臨できるので、他の政治家ではまさしく烏合の衆のように虚しく騒ぎたてるばかりです。
これまでの米外交にはインテリ臭は感じてもアメリカ建国時のガッツは感じられませんでした。
アメリカ独立戦争の時、ワシントン達を支持したのは30%の人々で残りの70%は独立に対してはモラトリアムでした。

おそらくトランプ大統領は言うでしょう。『私こそがプラグマティズムの体現者だ』と。


                                                   

資本家が労働者を搾取するという資本主義を糾弾して共産党宣言を表したマルクスでしたが、社会主義は酋長政治に明け暮れ、人民から生命・財産・人間性までも搾取しました。現在でも社会主義国家は存在していますが、一日も早く撲滅されて欲しいと願っています。
民族の自主独立を謳って300万人以上の国民を戦火に散らせた政府が、現在は国民に全体主義への隷属を強いて個人の自主独立権を搾取している姿があります。

開高健が次のように言っています。細部にわたって正確ではありませんが、大意は誤っていないと思います…。

「世界全体が平和になって人々が同じ価値観で幸福に暮らしているとき、『だが俺個人の自由はどうしてくれるんだ!』と叫ぶのが文士だ。」・・・と。




今日の話は昨日の続き今日の続きはまた明日







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