この冬は盛岡でも「異常」に暖かい日が続いています。
今日の盛岡は11.2°もありました。
道端にはオオイヌノフグリの花が咲いています。
私はこの花が大好きです。
横浜根岸の坂下公園の奥には「百六段」という急な階段があり、上りきると米軍の上級士官の居留地があります。
この付近は崖で裸地と草地になっていて、春まだ浅き早春のころには、青いオオイヌノフグリが無数に咲きました。
私はこの丘から根岸の町を眺めるのが好きでした。一面の青い花の上に座って色々なことを考えたりしました。
日曜学校に通うようになったある日、教会の庭に咲いているこの花の謂われを、牧師さんから教えてもらいました。
この花の学名はヴェロニカという女の人の名前で、イエスキリストが十字架を担いでゴルゴダの岡の刑場に向かう際、ヴェロニカが自分のベールをイエスに投げて、イエスが自分の額に溢れる汗をベールで拭くと、ふたたびヴェロニカに投げ返しました。(ハンカチとも)
するとベールにイエスの顔が写っていたのです。【聖顔布】あの場でイエスに同情するようなことをすれば、イエスと同罪とみなされる恐れのあるなかでの行為でした。カトリックでは聖人に列挙されています。
コンサートでエルビスプレスリーが、女性ファンから投げられたハンカチで額の汗を拭くと、また投げ返しますがあれはヴェロニカの故事にならったものです。それにしてもその時エルビスはイエスと同格なんですね。スーパースターならではです。
Veronica persica
ヴェロニカ ペルシカ
ペルシカ 大陽神ヘリオスの妻
オオイヌノフグリの学名です。でもそれにしても余りにひどい和名です。英語では可愛いBird's-eye 或いはCat's-eyes と呼ぶそうです。
私は勝手に「佐保姫草」という名前で呼んでいます。佐保姫は日本古来の春の女神の名前です。皆さんはいかがですか?
オオイヌノフグリは外来植物ですが、イヌノフグリは日本固有種ですから問題ないと思います。
今日の話は昨日の続き今日の続きはまた明日
白鳥碧のホームページ
ミルクケア