1987年リリース。少年隊としては初めてのスローバラード曲。デビュー曲である「仮面舞踏会」に次ぐヒットを記録。また、少年隊史上最長のロングヒットとなった。リストラーズ版でも再現されているあの特徴的な指鳴らし。原曲はヒガシの指の音をサンプリングしているとのこと。
リードボーカル : 加藤さん 草野さん
何かとお騒がせのヒガシだが、少年隊の曲は名曲揃いだと思う。
そんな中、これこんなに良い曲だったのか、としみじみ再認識させられたのが、リストラーズが「至極のバラード」と呼ぶこの1曲。
前奏、指を鳴らす後姿。画角的に一瞬加藤さんか?と錯覚したが、おそらく上村さん。立ち姿だけでもう見惚れてしまうくらいカッコ良い。
そこに加わる。柔らかく優しく美しい、アカペラならではの響き。
会議室でマイクならぬホワイトボードマーカーを手に歌い踊る姿が控えめに言って最高。昼休みに社員旅行の余興の練習をする課長連中にしか見えないと言うのに。
草野さんの真っ直ぐな「君だけに」、加藤さんの甘く色気満載な「君だけに」、こちらまで笑顔になるような笑みをたたえた野村さんの「君だけに」 この美声でロックオンされて落ちない女子はいないでしょ。
特に加藤さん。優雅なターンと共に「夜が」と歌い出した瞬間から、一気に加藤ワールドに引き摺り込まれる。〝脳天から溶かされるような甘い声” というものに、今までの人生で初めて出会ったかも。
「抱きしめるために生まれて来たよ」の部分は本家ではニッキのダンスパートだが、決して慌ただしくなることなく終始優雅。
特に「愛を導いてゆく」のあたりは歌詞も振りも声も相まって、その甘さに心身ともに溶かされそう。さすが貴公子の異名をとる男。そりゃ女性ファンが多いわけだわ…と心底納得。
曲全体を通してベースのメロディラインと深い響きがとても印象に残る。特に「愛して」と「いるんだ」の間に入るベースが個人的に一番好きで、聞き入ってしまう。
壁にかかる時計が指す時刻に目を止めると新たな発見が。メンバーのスーツの袖から白シャツが見えたり見えなかったりすることからも1発撮りではなく、編集で繋ぎ合わせていることが窺える。
ラスト。あえて顔を映さず指を鳴らす動きに注目させて終わるところも、趣があってカッコ良い。
なお、曲には全く関係ないが、上村さんが腕を上げて指を鳴らしているシーン。あれだけスーツの袖が落ちているのにシャツの袖先が全く見えないのは何でだろう… 半袖?
こちらの動画でも(14:48〜)
こちらはおそらく当時の視聴者さんがネットにあげているもの。(5:42〜)
この曲はリストラーズのCDにも収録されている。CDについてはこちらから。
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