ある男の子のお母さんは、その日とても不機嫌でした。

朝、子どもを起こしに行ったけれども、子どもはなかなか起きません。
お母さんは・・・
布団をはぎとって、その子を怒りました。


朝食中、その子がお母さんに、前の日に
幼稚園であったことを話そうとしました。

お母さんは・・・
「おしゃべりしないで早く食べちゃいなさい。」とその子を怒りました。


その子が幼稚園から帰ってくると
服が泥だらけになっていたので


お母さんは・・・
「どうして洋服、こんなによごすの。」
とその子をまた、怒りました。


子どもが部屋でおもちゃを広げて遊んでいると
お母さんは・・・
「どうして、こんなに部屋、ちらかしちゃうの」
とさらに、その子を怒りました。


子どもがお風呂に入るのに着替えていると
「早く、着替えなさい。お母さんの言うことを聞かない子はキライよ。」
と怒りました。


やっと子どもが寝室に行ってくれた後
お母さんは・・・


「どうして、毎日、こんなにイライラしなければいけないのだろう?
子どもが私の言うことを黙って聞いてくれれば、楽しい1日になるのに・・・。」
と考えていました。


その時、寝室の扉が開いて
部屋から子どもが出てきました。


お母さんは・・・
「まだ、寝てないの。」
と怒りました。

すると・・・

子どもがお母さんに抱きついてきました!

そして
僕、ママのこと大好きだよ。いつもありがとう!
と伝えると、急いでその子は寝室に戻っていきました。

その言葉を聞いたお母さんは、いたたまれない気持ちになりました。

その後、子どものところに行ってみると、すでにその子は眠っていました。

お母さんは
「今日はごめんね。明日はいい1日にしようね。ママも大好きだよ。」


と眠っている子どものえがおに話しかけました。


この子どもは
お母さんの気持ちを変えようと意図して
こう伝えたわけではありません。


誰かに教わったわけでも
テクニックを知っていたわけでもありません。

ただお母さんに「大好きだよ。ありがとう」と伝えたかっただけです。

本当に心をこめて伝えたメッセージは
相手の気持ちを変える力があるのかもしれません。



最後になりましたが
ウィリアム・ワーズワースの言葉を添えて
この記事を終わりにしたいと思います。


ウィリアム・ワーズワース
「子どもは、大人の父親である。」

それではまたっ。

白鳥隆博

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