私が愛読するスティーブン・R・コヴィーの
7つの習慣の中で出てくるエピソードをお話させて頂きます。


彼の娘が、生後2ヵ月後に
病気になりました。


その日は、住んでいる町で大きなアメリカン・フットボールの試合が
行われていました。


町中の人がその試合に注目して

人口の約半分にあたる、実に
6万人もの人がスタジアムに出かけて
その試合に出かけていました。


一方、彼の娘は体調がひどく
放っておくわけにはいきませんでした。


彼の娘の病状が悪化したため
彼と彼の妻は、医者に相談しようとしました。


ところが、病院のその日の担当医師も
すでに試合を見に出かけてしまっていたのです。


その医師は、彼の娘を
いつも診断してくれていた担当医ではありませんでしたが
彼に連絡をするしかありませんでした。

彼の妻は、スタジアムに電話をしました。

その頃、ちょうど試合は山場を迎えたところで
その医師は迷惑そうな声で電話に出ました。


「はい、何の用でしょう」と医師。

「こちらはコヴィーですが、娘の病状がひどくて・・・」と妻。

「どんな様子ですか」。と医師。

彼の妻は病状を説明しました。

「分かりました、薬を処方します。」


受話器を置いた時、彼の妻は慌てていた為に
自分の説明が不十分ではないかと感じていました。


「ジェニーの年は分かっているのかな。」と彼は妻に問いかけました。

「分かっていると思うけど・・・。」と妻。

「でも、いつもの医者じゃないし、この子を診たことも無いんだろ。」と彼は再び問いました。

「でも・・・・多分、分かっていると思うの。」と妻。

「分かっているかどうか確信が無いのに、薬を飲ませるのかい。」と、もう一度、彼は問いかけました。


彼の妻は黙り込んでしまって、しばらく経ってから
「どうしよう・・・」とつぶやきました。


「もう一度、連絡したほうがいいよ。」と彼は伝えました。

「今度はあなたが電話してちょうだい。」と妻に言われた彼は
もう一度、観戦中の医者を電話で呼び出しました。


「先生、先ほど、妻が娘の件で、話しをさせて頂きましたが
娘がまだ2ヶ月の赤ん坊だということはご存知でしたか。」と彼が問いかけると


先生は
「いや、それは知らなかった。電話してくれてよかった。すぐ薬を変えなければ」
と薬を変えることになりました。


もし、私達が状況を理解しないままに
今までの経験、知識をもとに


処方してしまうと
その処方は間違っている可能性があります。


プロの弁護士は
まず状況を理解するために証拠を集め
先例、関連する法律を研究してからはじめて
どう一連の裁判を進めていくか準備します。

このことは
私達にも同じことが言えるかもしれません。



最後になりましたが
松下幸之助氏の言葉を添えて
この記事を終わりにしたいと思います。


松下幸之助氏
「塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない だが、なめてみればすぐ分かる。」

それではまたっ。

白鳥隆博

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