室井慎次 生き続ける者 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

先週の月曜日。イオンシネマ広島で『室井慎次 生き続ける者』を観た。

 

 

 

1ヵ月前に公開された『室井慎次 敗れざる者』の続きである。

 

前作で起きた殺人事件はあっけない形で終わるし、ラストで起きた放火事件の犯人も敢えてなのか予告の段階でバラされていた。要するに本作が描きたいのは事件そのものではなく、室井慎次という人物の生き様。そしてその生き様がいかに次世代に繋がっていくのかが描かれた印象。2部作全体のストーリー設定と結末はアメリカ映画『この森で、天使はバスを降りた』(1996)をちょっと思い起こしたかな。

 

まあ、『踊る大捜査線』自体が警察組織も一企業と大して変わらないということを脱サラして刑事に転向した青島俊作の視点から描いてきたからね。エンタ性が明快なまでに強かった『交渉人 真下正義』(2005)は君塚良一脚本ではなかったな。

 

途中からなのだが『踊る大捜査線』の初回再放送を観たけど、この時の室井は被害者遺族だった雪乃に対する対応が青島が激怒する程ヒド過ぎた。室井って最初はこんなヤツだったのかと思ったね。それが警察を辞めた後ワケありの少年少女達の里親として寄り添うようになるのだから、室井は青島を通して結構成長したんだな。

 

ここからはちょっとネタバレになるが、青島、ちょっと出ます。実は「青島、出なくていいの?」と織田裕二の一言から実現したそうだから、まさにサプライズ中のサプライズ。実際、本作で青島が室井の代わりに動いたことがセリフで仄めかされる場面があったので、青島は出る予定ではなかったことがよく分かる。

 

青島が顔を出したことで、ネクストを期待させるカンジになった。令和でも青島がちゃんと生きていたんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部