劇場版SPY×FAMILY CODE:White | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

一昨日、イオンシネマ広島で『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』を観た。

 

 

 

同名マンガを原作としたTVアニメシリーズの劇場版である。

 

ロイド・フォージャーは精神科医。だが本当の顔は“黄昏”というコードネームを持つSPYで、任務のために偽装家族を作って、諜報活動するのだが、妻役として迎えたヨルは公務員なのだが、実は“いばら姫”というコードネームを持つ凄腕の殺し屋で、唯一の身寄りである弟ユーリはロイドの宿敵である秘密警察に所属しているという厄介さ。そして幼い娘役として迎えたアーニャは人の心の声を聴くことが出来る特殊能力の持ち主。当然ながらロイドとヨルが互いに正体を隠し合っていることがアーニャにはダダ洩れなのが面白い。

 

3人それぞれがヘビィなまでにワケありな身の上を抱えていることもあってか、あくまで家族を演じている筈なのに、些細な日常を重ねる内に任務を越えて家族らしくなって行く様が描かれ、ほっこりしたホームコメディにもなっているのが秀逸。

 

スパイと殺し屋が同居している設定なので、命がけの息詰まる攻防と爽快なアクションシーンはちゃんと用意してあり、特にSeason2のMISSION30から34の5話に渡る豪華客船での死闘はヨルが主役エピソードなので彼女の見せ場がたっぷりあり、ヒロインアクションモノとしての完成度が高かったな。個人的にはヨル推しというのもあるけどね。


今回の劇場版は、原作にもないオリジナルエピソードとのこと。フォージャー家が家族旅行するという設定であるが、一筋縄ではいかない一家には一筋縄ではいかない騒動が待ち受けるというハナシ。TVシリーズの劇場版にありがちな良くも悪くも番外編ってカンジ。まあ、正月公開らしいお祭り感があり、気楽に愉しめたな。

 

ところでエンドクレジットで中村倫也と賀来賢人がゲスト出演していたことを知ったが、何の役なのかと思ったら、前半に登場したアーニャとちょっと鬼ごっこするドン臭いコンビであった。よく引き受けたものだ。まあ、宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』でグロテスクなアオサギ役を演じた菅田将暉もそうだが、イケメンの人気俳優ってアニメではワザワザエキセントリックな風貌のキャラの声を演じがちだな。

 

 

 

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Ameba映画部