正欲 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

昨日、広島バルト11で『正欲』を観た。

 

 

 

「桐島、部活やめるってよ」、「武道館」の朝井リョウによる同名小説を岸善幸監督が映画化した作品。

 

本作の主人公は5人。それぞれが性的マイノリティーまたは容姿にコンプレックスを抱えていて、彼等のエピソードが交互に描かれる形であった。テレビマンユニオンが制作しているのでドキュメンタリー風の重い社会派な作風となっていて、稲垣吾郎も新垣結衣も演技に気合い入り過ぎているなという印象。

 

本作では水が噴き上がったり飛び散ることに独特のフェチシズムを覚える者達が出てきたが、水フェチは実際にいらっしゃるようだ。2007年に福岡県警の関連施設に忍び込み浴室の蛇口を盗む事件が発生していて、当時26歳の新聞配達員の逮捕されたが、この男の犯行動機が「水を出しっぱなしにすると興奮した」「水が勢いよく出るのを見るのが、うれしかった」であった。朝井リョウはおそらく、この事件に着想を得て、本作の原作となった小説を書いたのかな。

 

稲垣吾郎が演じた不登校の息子を抱えた検察官は頭が固くて偏見丸出しなキャラだけど、不登校を肯定する風潮に眉を顰める稲垣の反応は最もだなと思う。あの不登校児YouTuberのゆたぼんのあり様を見るとね。それから稲垣の妻子に接近したボランティア青年もなんか胡散臭かったな。

 

本作は広島の福山をロケしていて、新垣結衣が広島弁セリフを喋るシーンがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Ameba映画部