線は、僕を描く | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

昨日、TOHOシネマズ緑井で『線は、僕を描く』を観た。

 

 

 

 

『ちはやふる』シリーズの小泉徳宏監督最新作である。

 

青春ドラマではあるが、水墨画が題材とあってか、作風に品があり格調が高かった。

 

とりわけ和服姿の清原果耶が凛としていて麗しい。若くして美貌の水墨画家として脚光を浴びたが、描きたいことが見つからずスランプ状態という設定で、清原果耶はこういう栄光を掴んだけど挫折または壁にぶつかってしまう役柄を演じさせるとウマイな。

 

横浜流星は李相日監督『流浪の月』で広瀬すず扮するヒロインにDVしてしまう恋人役を演じる等イケメン路線からの一抜けを狙った作品選びが最近目立ち始めているが、本作では水墨画世界に導かれて行く哀しい過去に背負った青年を好演していた。

 

2人を見守る役柄の三浦友和と江口洋介も素晴らしい。それにしても三浦友和、ここにきてクセ強めの面白い役柄をよく演じるようになったな。かつて山口百恵の相手役だった頃とは別人のようだ。