『戦う!書店ガール』最終回。 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

終わっちゃったな、『戦う!書店ガール』。

書店員の仕事ぶりにスポットを当てたハナシをプライムタイムの連続ドラマでやること自体が結構な冒険だったのだろう。

残念ながら劇中のペガサス書房吉祥寺店と同様、ドラマもまた数字によって敗れ去ってしまった。

話数も短縮されたため、些か急ぎ足になっていた。本当は描きたかったことが色々あった筈だったろうに。

亜紀役のまゆゆの演技ももっと観たかった。

それでもペガサス書房吉祥寺店にやってきた山中崇演じる谷田部社長に亜紀があの強い眼差しを向けながら書店及び書店員の存在意義を熱弁するシーンは圧巻だった。亜紀のセリフには、作り手達によるこのドラマへの熱い思いが込められているように感じられた。

それにしても森岡豊演じる畠田の実家が新潟とは、最後にまたもやAKB48グループ関連小ネタであった。

ところで「本屋に泊まろう」と銘打って24時間営業で書店内にお泊りしながら思う存分本を読むというイベントを亜紀が企画するくだりはドラマオリジナルではあるが、実は撮影協力しているジュンク堂が実際に開催したイベントがベースとなっていた。ジュンク堂、こんな面白いことやってたんだな。


本屋で1泊2日!「ジュンク堂に住んでみるツアー」をレポート ライブドアニュース


さて亜紀の結婚相手はというと、やっぱり大東駿介演じる小幡であった。まあ、原作の冒頭は亜紀と小幡の結婚披露宴シーンから始まっているからね。実は原作3作目のラストで亜紀は新宿店に異動するのだが、ドラマでは亜紀が新宿店から吉祥寺店に異動するところから始まっている。

こういう入れ替え、僕は面白いなと思ったね。原作を既に読んだ者でもちゃんと愉しませようという作り手達の意図が感じられてイイな、と。

そしてまゆゆが歌う主題歌「出逢いの続き」のフレーズが、セリフにちゃっかり盛り込まれていた。「出逢いの続き」買ってねと、云わんばかりに。僕は勿論、フラゲで買いました。

視聴率には恵まれなかったが、まゆゆの全力演技は一般層にもちゃんと伝わってよかったと思う。演技者としての渡辺麻友を今後も観てみたい!


小幡(旧姓・北村)亜紀の印象的な一言⑨「面接に来ました。理子さんのお店、きっと私が必要だろうなと思って」


亜紀、最後の最後にらしい行動を取りましたな。しかも独立して小さな書店を始めた稲森いずみ演じる理子を放っておけないがゆえですからね。思えば窮地に陥った理子を亜紀は2度も助けているんですね。「守るセンターエース」まゆゆのオトコマエぶりが亜紀のキャラにしっかり影響されちゃったな。

個人的には亜紀と理子のその後も気になります。後日談、是非作って欲しいな。