閼伽の水。 | 知らずに死ねぬ程のものではない

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元映画暴食家最近はロコドルイベント通いがメインで、カメコのはしくれ。引退しても渡辺麻友推し。映画は時々観ている。最近は小説に挑戦している。

昨夕、横川にある西区民文化センタースタジオにて吉松幸四郎監督の自主制作映画『閼伽(あか)の水』を観た。この映画を制作したクエスト・ムービー・ファクトリー(略してQMF)は1981年に立ち上げられた広島インディーズムービーきっての老舗団体であり、あの諏訪敦彦監督もかつて初期メンバーとして在籍していた。

祖父と母親を失ったばかりの孫娘の束の間の交流を描いたハナシなのだが、一眼レフデジタルカメラで撮ったという映像は美しかったが、吉松監督独特の観念的作風は眠気に襲われやすくちょっと苦手だったのだが、今回はそういうことが起こらなかった(まあ、ちょっとだけウトウトしたけど)。

この映画のヒロイン・麻美役の子役・高口奈月ちゃんが宮﨑あおいと満島ひかりを足して割ったような雰囲気の可憐な美少女で、一見仏頂面の奈月ちゃんの表情の微妙な変遷は見応えがあり、ラスト近くでようやく見せる笑顔が可愛い過ぎたな。この映画は奈月ちゃんの表情の演技で見事に引っ張っているなと思った。

上映後の舞台挨拶で奈月ちゃんが登壇していたが、生姿も映画そのまんまのハニカミ美少女で、緊張しながらも懸命に挨拶していたのが印象的だった。

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