世界遺産 熊野古道 大辺路 「富田坂」を歩く (その2) | 南紀白浜で暮らす

南紀白浜で暮らす

長年住み慣れた大阪から石垣島に移住。その後、2011年に南紀白浜に移住しました。
南紀白浜を中心とした素晴らしい景色や行事、アドベンチャーワールドのパンダなどの動物達のこと。
そして日々の生活、好きな旅行や海の中のことなどについてもご紹介したいと思います。


世界遺産 熊野古道 大辺路 「富田坂」を歩く (その1) からの続きです。


ここからは、続きと言っても、「 安居坂 」 のウォークで、「 安居坂 」 は世界遺産には登録されていません。



では、「 安居辻松峠 (あごつじまつとうげ) 」 から 「 安居の渡し場 」 について進みたいと思います。



約30分の昼食休憩の後、出発しました。


そうそう、今回は、80名の参加の予定でしたが、欠席者もいて、約70名くらいの参加ではなかったかと思います。


それで、参加者を4こ班に分けて歩きました。


ですから、私たち1班が出発するときは、他の班は、まだ食事をしてました。


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ここからは下りばかりです。


でも、木の葉や砂地で滑りやすいですし、それに結構急な下り坂で、上りよりもしんどいような気がしました。



山道から林道へ。 この地点からは、道幅のある歩きやすい道を進みます。


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林道は、急な坂は舗装がしてあり、緩やかな坂は地道でした。


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「 安居の渡し場 」 までは、あと8キロあります。


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遠くの山まで、幾重にも重なって山が見え、また霞んでいるところが一段と美しく見えました。


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「 安居の渡し場 」 までは、あと5キロです。


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三ヶ川です。


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三ヶ川というのは、3日に一度しか水が流れないというくらい川の水が少ないことから付けられた名称とのことです。


ここからは、この柵の中の道を進みます。


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途中、「 姶良(あいら)火山灰層 」 を示した案内柱がありました。


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これは、今から2万2千年前、桜島が大爆発をした時に、火山灰が偏西風に乗って約500キロ離れたこの地へ降り注ぎ、約30センチ積もったそうです。


その地層がここで見られるそうですが、でも、草が生えてしまって、全然分かりませんでした。



林道を更に進むと、「 三ヶ川の梵字塔 (みかがわのぼんじとう) 」 がありました。


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説明板によると、この梵字塔には、大日・弥陀・勢至・観音・薬師など、十仏の梵字が刻まれており、これは、供養塔や卒搭婆にみられるということです。



ここにも、昔、人家や田畑があったそうです。

石垣が残っていました。


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これは、 「 三ヶ川の庚申塔(こうしんとう) 」 です。


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林道から少し入ったところに、「 庚申塔 」 が祀られていました。


庚申塔は、中国より伝来した道教に由来する 庚申信仰 に基づいて建てられたもので、その地域に悪いものが入らないように、入り口や辻にお祀りしたそうです。


この場所は、寺山と三ヶ川の旧集落の入り口に当たります。


三ヶ川です。

この辺りは、まだ川が流れているのが見えます。


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同じ三ヶ川です。

全く水がありません。伏流水となっていて、大雨が降ると、表面も水が流れるそうです。


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名のついていない、美しい滝です。

和歌山には、名の付いていない滝が沢山あるそうです。


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この先の橋の向こうが、三ヶ川が、日置川と合流しているところです。


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県道37号線(日置川大搭線)までやって来ました。


ここに、明光バスの 「 三ヶ川バス停 」 があります。


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三ヶ川と日置川の合流地点です。


三ヶ川は、合流地点でも伏流水となっているため、水が流れ込むのが見えません


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日置川です。

エメラルドグリーンがとても綺麗でした。


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県道から少し入ったところにある、由緒ある 「 三須和神社 」 です。


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ついに16キロの終着点、「安居の渡し場 」 にやって来ました。


「 安居辻松峠 (あごつじまつとうげ) 」 を出発してから約2時間20分かかりました。


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ゴールです。

美味しいお茶と、おはぎ、それに記念のタオルもいただきました。


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渡し舟は、昭和29年に廃止されたそうですが、平成17年に地元の人々の手によつて 「大辺路安居の渡し保存会 」 が結成され、昔ながらの渡し舟が復活したそうです。


1往復で500円ということでしたが、時間がなくて乗ることが出来ませんでした。残念。。。


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これで、世界遺産 熊野古道 大辺路 「富田坂 」 を歩くは終わりです。


距離的には、少し長めですが、コースはそんなに厳しくもなく、とても良い感じでした。


渡し舟に乗れなかったのはちょっと心残りですが、また次の機会に乗ってみたいと思います。


そして、もう一度このコースを歩いてみたいと思いますが、次は、「 草堂寺 」 をじっくり見て、そして、富田坂の途中から椿温泉の方に下りて、「 祝の滝 」 も見てみたいと思います。



心地よい疲れは、温泉に入って最高の気分となりました。