この記事 にも書きましたように,新聞は本当に読まれなくなっています.ビジネスホテルのロビーに 無料の新聞が積まれていても,それでも 誰も手を出さなくなったのです.

 


(C) ゆきだるま さん

 

昔は 朝の通勤電車の中では ほとんどの人が新聞を読んでいましたが,現在は まったくと言っていいほど 見かけません.

 

 

 

コンビニなどでも 新聞は ほとんど売れないらしく,販売をやめてしまったところもあります.

 

 

では,日本全体では 新聞の発行部数はどうなっているのでしょうか?

日本新聞協会は,毎年 全国紙/地方紙/スポーツ新聞の発行実績を集計しています.
このグラフは,スポーツ新聞を除く 一般新聞の全国の発行部数の推移です.

(C) 日本新聞協会

 

2000年には,7,000万部を越えていた新聞は,2022年には 3,700万部,つまり ほぼ半分にまで減りました.特に最近10年間の減り方が激しいですね.

 

仮に 直近2年間の減少率(-7%/年)がこのまま続くと仮定すると,2040年には 新聞は 1,000万部の大台を割り込む(~996万部)と予測されます. その時期の日本人の人口は約 1億1千万人と予測されているので,新聞は『10人に1人も読まれないもの』になってしまうのです.もちろん,それほど発行部数が減れば,採算が成り立たず 廃刊・廃業する新聞社も多くなるでしょうから,下げ足はもっと早まるかもしれません.

これほど新聞が衰退したのは,もちろんニュースはネットでも,とりわけスマホでも読めるようになったからと分析されています.
しかし,それだけなのでしょうか.