自分の糖尿病に気づいてから,情報収集のために 日本糖尿病学会/日本病態栄養学会,そして今回の 糖尿病専門医向けの『糖尿病学の進歩』に野次馬参加してきました.

 

ほとんどの参加者はもちろん 医師又は管理栄養士ですが,きちんと背広・ネクタイ姿をしていれば 特に目立つことはありません.

ただ一つだけ素人の参加者が困ることがあります.

それは 学会開催の 事前に公表されるのは,それぞれのプログラムと,シンポジウム・講演などの簡単な内容を示した『抄録集』だけなのです. これを眺めただけでは,どの講演が面白そうなのか,さっぱり見当がつきません.

抄録集からは何も予測できないという典型的な例は,こんな具合です.
 

『近年 2型糖尿病の患者数は急増している. それに伴い,患者の年齢層・病態も多様化しており,診療・治療も標準的な方法を一律に行うことが困難になってきている. また 高齢者の増加に伴い,従来とは異なる視点も求められる. 本講演では これらに焦点を当てつつ,今後の指針を含め議論してみたい』


とまあ,これでは 何もわからないのですよ.

この講演の目玉は何なのか,新規な情報があるのかないのか,せめてそれが判定できないと,同じ時間帯に開催される別の講演に行った方がいいのか,それともこちらを聞くべきか,決められません.

巷の健康情報雑誌のように


などと,華々しい題名でもつけてくれれば興味を惹くのですが,まあ学会ですからそれは無理でしょうね.