食後高血糖を抑制する薬には,α-グルコシダーゼ阻害薬(ボグリボース,アカルボースなど)があります. しかしそれらの薬に劣らず,食事で摂った脂質もまた強力に食後高血糖を抑え込むという話です.

ただいま ホリデー様のブログにコメントした内容と同じなのですが,グラフで見る方がわかりやすいのでこちらにも記します.

ミニ糖負荷試験でみると,私の 糖質許容量は18~24gの間のようです.

本館ブログ:『耐糖能だって数字で評価したい』

そこで,これを少し超える 40g程度の糖質を含む食事を食べた後の血糖値変化を,過去の記録から引っ張り出して比べてみました

[1]全粒粉パスタ/ベーコン/玉ねぎ小1個
糖質 39g:脂質 5g:蛋白質 12g:繊維 6g

普通の人の半分くらいの量のパスタです.茹で上がりパスタにベーコン/玉ねぎに塩コショウだけというシンプルなもの.オリーブ油は使わず,ベーコンの炒め油だけです.

[2]卵かけごはん (レトルト ミニご飯に卵2個でジャブジャブ)
糖質 44g:脂質 10g:蛋白質 12g:繊維 0.2g

ハーフサイズのパック白米に,卵2個. 卵かけご飯というよりは,卵の海をご飯が泳いでいます.

[3] マクドナルド クォーターパウンダーチーズ

糖質 38g*:脂質 31g:蛋白質 30g:繊維 1g* (*=推定)

現在は販売されていませんが,通常の2倍くらいのビーフをドーンと挟んだハンバーガーです.いかにも外観がアレなので,あまり売れなかったようです.

以上の3品は,どれも糖質が40g付近なのですが,その結果がこうです.

 

「ハンバーガがヘルシーかっ!」とか,「ダイエットやコレステロールの観点ではどうなの?」ということはひとまずおいて,脂質の食後血糖値抑制効果は強力なんですね.