阿比太神社、参拝してみた【夏至になりました】 | 週刊じんぎかん〜神祇伯の神社放浪記〜

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ただの神社好きが参拝した神社の感想なんかを感情の赴くままに書いてます。あと長文です。
一応毎週日曜に更新しますがたまに長らく投稿しない時があります。なので「あ、更新してるわ見てやるか」な軽ーい気分で読んでください。
どうぞよろしくお願いします。

こんばんは、わたしです。
 
 
毎日暑いですね。まだ梅雨が明けてないせいか割と高い確率で雨が降りますが、
 
 
長雨にならない単発で終わるばかりです雨
 
 
そしてこの雨のシーズンに重なって、
 
 
先日恩師が一人、幽世へ旅立ってしまわれました
 
 
わたしの未だ短い人生の中でもまた期間の短く、
 
 
接した機会の決して多い方ではありませんでしたが、
 
 
その恩師が優しく迎えてくれたおかげで今の自分がいるので、
 
 
ホントに大恩のある方でした。
 
 
どうか今後の自分の生き様を見守っていただけたらと思っております。
 
そして先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます🙏
 
 
と、湿っぽい雰囲気で始めましたが、ここからはいつも通りに。
 
 
しまってこー!!!!
 
 
村社 阿比太神社
 
 

神社鎮座地:大阪府箕面市桜ヶ丘

 

神社御祭神:素戔嗚尊

 

神社社格:官幣大社(延喜式)右矢印村社(明治)

 

神社御朱印:ありキラキラ

 

神社HP↓

 

 

ということで、今回は箕面市の阿比太神社をご紹介します。

 

 

『延喜式』神名帳においては摂津国豊島郡の"大社"として記載されています。

 

 

摂津国は畿内ということで、『延喜式』編纂時の平安京に近いことからか、

 

 

名神大社までいかずとも"大社"としての高い社格を与えられている神社が割と多いです。

 

 

一の鳥居から社殿までまっすぐ表参道が伸びています。

 

 

ちなみに社殿の左手に駐車場があり、神社の周りをぐるっと道沿いに迂回して入ることができます。

 

もちろんわたしは停めた後表参道まだ回って境内に入りました。

 

なんかやっぱり変なところから入ると違和感があるんですよねガーン

 

 

 

 
 

手水舎はコロナ禍の間でも柄杓が用意されていました。

 

いや、祈祷者がおりましたのでもしかしたら臨時で出してたのかもしれません。

 

 

 

 

さて、寄り道もせずまずは参拝。それがわたしのルールで済んで真っ直ぐ遮断まできたわけですが、

 

あれ、この鳥居って…まさか…そんな…

 

 

黒木鳥居ではないですか!!!??

 
 

説明しよう!!!黒木鳥居とは!!!!!!

 

 

数ある鳥居の種類の一つで、加工した木材を使うのが一般的な中で、

 

 

木の皮を付いた生木を使って作る鳥居のことである!!

 

 

日本全国の神社の数以上にある鳥居ですがその中でも希少性は高く、

 

 

全国でも二社、または二基もしくは三基しかないと言われています。

 

 

その理由は、生木のため劣化がものすごく早い事が挙げられます。

 

現在は樹脂加工の技術が進んでいるので維持はできるようになっているそうですが、

 

私の知っている限り、京都の野宮神社と福知山市の皇大神社のみあります。

 

あともう一つは今はありません。

 

なぜなら大嘗宮なため、次の践祚まで待たなければならないからですアセアセ

 

ということだったはずなのですが、まさかこんなところにあるなんて・・・ハッハッ

 

 

ということでよく調べようと近づいたわけですが触ってみると、

 

明らかに材質が木材ではない。しかし石材でもない。

 

どちらかというとコンクリートでしたアセアセ

 

コンクリートの素材に木目のような形がつけられている、といったものです。

 

 

 

しかし、鳥居の笠木(一番上の屋根)をみると、切り口には年輪のような、

 

木炭に見られるヒビ割れのような模様がつけられており、

 

木材としての再現性がかなり高いですキラキラ

 

逆に普通の神明鳥居であれば白木の木材で作れば良いですし、石材でも良い中で、

 

こうしてコンクリでの木材の再現、これは何かあるぞと踏んだ我々(個人)は、

 

詳しい理由を知るため社務所へ向かった(参拝後)足足

 

神主さんによると、やはりあの鳥居の素材はコンクリで、

 

昭和63年ごろに社殿の大改修をしたときに鳥居も現在のものに作り替えられたそうです。

 

なぜ生木の鳥居かというと、この鳥居に対して逸話があるそうですハッ

 

なんでも、この神社の参道3本はそれぞれ氏子地域に続いており、

 

江戸期に各氏子がそれぞれの参道に鳥居を立てることになったそうです。

 

 

そんな中、1組の氏子区域の者が参道じゃなくて社殿前に自分たちの鳥居を建てたいと言い出したそうです。

 

もちろんそんな抜け駆けは他の氏子たちは許さないため大反対。しかし折れない氏子衆は、

 

「なら一晩で神社前に鳥居を建てたる!!!

 

と豪語したそうですハッ

 

で、実際に建ててしまったそうですハッハッハッ

 

そりゃ一晩で建てるなら白木に加工している時間はないでしょうね。

 

その証拠に、上の写真の参道にだけ入り口に鳥居がないのです。

 

面白いですねぇ。この勢いが浪花節を感じます。偏見ですがポーン

 

 

 

こちらが拝殿です。社紋は桐紋ですかね拍手拍手

 

御祭神は素戔嗚命さまで、かつては牛頭天王の隆盛で同一視され崇敬されていました。

 

現在も疫病退散の御神徳で、まさに今の時期には参拝必須の神社とも言えますねキラキラ

 

ワクチンもちゃんと打てるようになりましたので、頑張って下さっているようです。

 

 

 

拝殿は流造で拝殿接続式にされています。

 

昭和終盤に大改修したそうなので、コンクリ製の綺麗な神社ですね。

 

駐車場も整備されているので本当に昔からずっと大切にされている神社なのが伺えますグッ

 

 

 

拝殿の右側に山道に抜けていく細い道があり、

 

入り口には「無事通り抜け参道」と書かれていました。

 

どうやら災厄、学校入試を無事通り抜けられるようになる縁起の良い参道ということで、

 

素戔嗚尊様も神社の公式見解では文学、武道、悪疫や早魃除けの御神徳があるとのことなので、

 

ぜひコロナ除け、そして入試の方は無事合格できるよう通っていきましょうおいで

 

 

 

その先には絵馬掛けもあるので、通り抜けた後に追い討ちをかけるように

 

絵馬に書いて祈願していきましょう。

 

 

 

通り抜け参道の横には末社でお稲荷さんがあります。

 

その名も大杉稲荷社といいます。

 

そういえばこないだ知りましたけど、

 

商売繁盛の御神徳でお稲荷さんは有名ですが、

 

大阪や兵庫に関しては今宮神社や西宮神社さんなどの恵比寿信仰の方が

 

 

商売繁盛の神様として有名みたいですねハッ

 

そのせいか「お稲荷さんってなんの神様だっけ(多分神徳聞いてる)?」って聞かれたことがあります。

 

そう考えたらお稲荷さんがあるのは珍しい・・・かといえばそういうわけではなかった気がしますが。

 

 

 

 

そしてこの大杉稲荷さんは少し特殊なお稲荷さんでして、

 

江戸期に稲荷信仰が盛んになった影響で東京には稲荷勧請により、

 

大小様々なお稲荷さんが増えました。

 

そうした影響もあってお稲荷さんは全国区になりましたが、

 

この大杉稲荷さんは、稲荷山の中腹にある「大杉大神」という中サイズのお塚から勧請されています。

 

大杉大神さんは稲荷山のお塚の一つで、名前の通り大きなスギを御神体としています。

 

ちなみに、大杉大神さんの社殿についている赤い垂れ幕の奉納者の欄に

 

阿比太神社さんの名前があります。

 

つまり本宮とも公式見解であるということですね。

 

 

 

参拝した当日はなんと消防車が社殿前に止まっており、

 

お参りしたときには中で消防団員さんが祈祷をしていました。

 

写真はまさしく祈祷が終わって神主さんが車のお祓いに出てきて、

 

切麻を振りかけていました。

 

ここまでの強い氏子さんがおられる神社ですから、

 

消防団員さん方にはぜひともしっかり地域を守っていただきたいですね。

 

 

あとがき

 

ということで今回はいかがだったでしょうか。

 

そう言えば本日は「夏至」で、一年で一番日が長い日ですね晴れ晴れ

 

ということはここからは日が短くなっていくはずなんですが、

 

全くそう感じたことないですけどね。気づけば短くなったねーって感じでアセアセ

 

逆に「日」が長くなったということは、「陽」が強くなることなので、

 

日付的に「陽」が強くなる「重陽」だけでなく災いが起きやすい日とも言われてますが、

 

みなさん大丈夫でしたかね??

 

また梅雨も明けてないですし、どうか暑さに負けず、体調管理もしっかりして日々をお過ごしください。

 

というところで筆を置きたいと思います。

 

それでは待った来週、よろしきお願いいたします。

 

ありがとうございました〜バイバイバイバイバイバイ

 

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