おはようございます、わたしです。
9月になりましたね。そして台風が無事過ぎていきました![台風](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/162.gif)
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九州だけ縦断して大陸の方へ抜けていってしまいましたが、
対馬にある和多都美神社の鳥居が倒壊してしまいました・・・![ゲッソリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/041.png)
![ゲッソリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/041.png)
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今後の展開はどのようにするのかは未定ですが、
再建の際には何かしらの力になりたいものです・・・
とはいえ、ここまで台風来なかったのは前に紹介した龍田大社さんのおかげでしょうか!!?
どうかなにごともなく過ぎて欲しいですね…
さて、今回紹介するのはこちら‼️
名神大社 葛木坐火雷神社 二座
鎮座地:奈良県葛城市笛吹
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
葛城市にある葛木坐火雷神社です。地元では地名の笛吹に合わせて笛吹神社と呼ばれています。
御祭神の火雷大神さまは黄泉国へお隠れになった伊邪那美命さまの五体に現れた雷神八柱のうち、
イザナミさまの胸に生じた神様です。
基本的には
雷神
として雨や稲作を守護する豊穣神として信仰されています。
![雷](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/091.png)
![雷](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/091.png)
また、雷神八柱はそれぞれ雷によって生じる現象を示す神とされていて、
火雷大神さまは雷によって起きる炎🔥を差すそうです。
そのためか、当社では火の神様として火を扱う職業(飲食業、製造業、工場)や、消防関係の方々からの信仰が篤いです。
ちなみにこの社殿の裏には古墳があるんだとか。
むしろこの古墳削って境内になってそうですけども。
大膳職というのは、律令制において宮内省に属する官司で、朝廷にて臣下の饗膳(ごはん)を供する機関でした。
その大膳職内部で祀られていた神様が御食津神・高倍神・火雷神の三柱でした。
それぞれ"神様の食事を世話する御食津神"、"膳臣の祖神とされる高倍神"、という料理に関係した神さまで、
おそらく火雷大神さまも竈などの台所で火を扱う上で祀られたのでないかと思われます。
もう一柱の天香山命さまは、代々この地に住んでいた笛吹連が祀っていた笛吹神社の御祭神です。
ちなみに笛吹(うすい)ではなく笛吹(ふえふき)です。
現在では笛やフルートなどの楽器の上達を願う演奏者からの信仰が篤いです。
しかし、横に消毒スプレーが常備されていて、参拝者を迎える準備はできていました。
ちなみに『延喜式』神名帳には「葛木坐火雷神社 二座」と載っていて、神社側も現在の主祭神二座が該当すると説明していますが、
どうやら火雷神社は衰退して笛吹神社の末社として扱われており、
明治の王政復古によって合祀され、葛木坐火雷神社を正式な社名としたそうです。
地元で笛吹神社の方が通りがいいわけです。
しかし、ということは式内社として載っている以上、
火雷神社が衰退する前だと仮定するなら、
元々のもう一座の御祭神はどなたなんでしょうか…![?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/095.png)
![?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/095.png)
全体的に木陰になってて涼しそうなんですが、
当日は奈良県38℃だったのでものすごい暑いです。
日射しはなくとも空気が暑い…マスクはびしょ濡れでした。
上の画像の左手に見えていたのがこの砲台です。
これは日露戦争のあとに政府から神社に奉納されたそうです。
火を扱う道具の奉納、にしては規模がデカすぎでは⁉️
ちなみに廣瀬大社にも大砲があります。
めっちゃ蚊に刺される!!!
しかもなぜか虫除けスプレー振ってるのに寄ってくる…
殺虫剤体に撒くか…?
ちなみに階段の途中に右側へ抜けていく道があるのですが、
そちらへ進むと社務所へ行くことができます。
さていざお参りをと賽銭箱に近づくと・・・
こ、これはQRコード・・・![!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/092.png)
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なんと公式ウェブサイトへアクセスできるようになっていました![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
いざアクセスしてみればサイトを開設したのは今年の6月という新規も新規。
神社もどんどんネットを利用していく時代になっていってるわけですね![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
境内の構造上、社務所が社殿の裏にあるための処置でしょうか。
しかしとてもありがたい。解説もついているのでどういう意味や所以があるのかわかりやすく、
自分に必要なものを受けることができますね。
この記事を読んだ方で氏子区域にいらっしゃる方は、
是非お宮参りなどの通過儀礼に参拝なさってください。
本殿は奈良では珍しく神明造です。
この裏手に古墳があるそうですが、境内からは確認できませんでした。
この古墳には笛吹連の祖である健多乎利命という方が眠っています。
参拝も済みましたので先ほどの横道を抜けて社殿の裏を目指します。
お手洗いも完備
ありがたいことです。しかも新しい![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
少しお若い職員さんが対応してくださいました。
ちなみにこの神社、去年からある漫画の影響で参拝者が激増したそうです。
その漫画というのが・・・
そう、あの鬼滅の刃です![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
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![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
なぜ
と思う方が多いでしょう。私も思ってます。
![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
真相を調べてみるとなんと・・・
登場キャラの技名でした![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
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![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
この技を繰り出しているキャラ、吾妻善逸(あがつまぜんいつ)というのですが、
ものすごい女性人気が高いキャラなんです。
去年、『鬼滅の刃』はアニメ化したことで社会現象になるレベルで人気を博しました。
そのやばさというのがここ数年ジャンプ連載漫画で売り上げ一位をキープしていた『ONE PIECE』を、
その一年で抜き去るほどでした。
特にキャラが女性の視聴者にぶっ刺さったらしいですね。
そんなわけで聖地巡礼としてファンがたくさん訪れたらしく、
その統制のためにサイトも開設したと職員の方が話してくれました。
ちなみに神社自体は作中に登場したわけでなく、
ただ単純に技名に紐付けられただけで巻き込まれました。
ちなみに同じ現象にあった神社に太宰府市にある竈門神社があります。
こちらも作中に登場したわけではなく、
主人公である竈門炭治郎に社名が関連付けられただけなのです。
ファンとはなんと恐ろしい・・・
突如として増えた参拝者に対してかなりドギマギしたそうですが、
SNSなんかで神社が取り上げられたおかげで認知度が上がり、
近所に住む人たちもたくさん訪れるようになったそうです。
やはりネットの影響ってすごい大きいですね・・・
さて、葛城坐火雷神社についてはここで締めますが、
もう一つ、神社を紹介しようと思います。
小社 爲志神社
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
![神社](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/369.png)
同じ葛城市にある爲志神社(いしじんじゃ)です。
大和国には式内社が286座216社があり、これは令制国内では一位です。
ちなみに二位が伊勢国(253座232社)で、三位が出雲国(187座)と続きますが、
伊勢国は伊勢の神宮の所管社が大多数を占め、
出雲大社は一つの神社の複数の祭神が別個に細かく記載されているため、
大和国は神社の数が圧倒的に多いです。
そんな中大和国に忍海郡と呼ばれる郡域がかつてありましたが、
式内社はたったの二社しかありません![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
![ハッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/104.png)
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それが当記事で紹介している二社なわけです。
まあ、よく調べてみると忍海郡がものすごく小さかったのが事実なんですけれども![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
同県だと天太玉命神社が同じ構造でしたね。
実はこの爲志神社は、明治の王政復古での神社合祀の政策によって、
先ほどの葛木坐火雷神社に合祀されて廃社となってしまいました。
そのため上に戻ってもらうと、相殿神に当社の御祭神の名があります。
明治時代に神社はすべて政府の管理下に置かれ幣帛の供進を受けたりしたので、
その過程で小さな神社をひとつにまとめたりしてなるべく供進数を減らしたため、
当社もその対象となってしまいました。
基本的に明治までに残っていた式内社はそのままだったり、
所在不明になっていた神社は調査によって論社を改名したりして合祀の対象からは外れていたので、
当社は珍しい例に数えられます。
合祀後、鎮座地には写真のように石碑が建てられました。
昭和57年(1982)に社殿を再建し復興したのです![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
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そのため、神社の社格の欄に明治近代社格が存在しないのです。
しかし、現在も火雷神社に祭神名があるあたり、
今一度帰ってきたわけではないのかもしれませんね。
阿戸画貴
という感じでいかがだったでしょうか![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
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実際、半年くらい前に火雷神社の記事をTwitterで見たことがあったので、
今回行ってみました。
現在も撮影に関しての問い合わせがあるとのことなので、
まだブームは過ぎそうにありません![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
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しかし、ネットでの影響が実際神社にも反映されるようになりましたね。
私の友人の奉職する神社もYouTubeに進出しようと企画してましたね![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
![!?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/094.png)
やはり「伝統はその時代にあった形で遺す」というのは、
炭職人の匠や裏千家の先代当主が共通して語っていたので、
神社もその必要性が出てきたのかもしれません![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
![アセアセ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/100.png)
さて次回ですが、ネタが切れたのでなんか探してきます。お楽しみに。
それでは最後に、
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