出雲大社の巨大しめ縄の謎と、「右」と「左」は、どちらが格上? | 白川葵の開運秘伝 神社仏閣超不思議紀行

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教派神道の神職の資格を持つ占い師のブログです。
出雲大社の系列の巫女を経て、大学の神道学科へ。
算命学・気学・西洋占星術・タロットを習得し、占い館や催事出演で延べ2万人の方を鑑定。
テレビに地上波で50回以上出演。雑誌へも執筆・掲載多数。

こんにちは~、白川葵ですクローバーキラキラ

 

本日も、ご訪問ありがとうございます。

初めての方も、よろしくお願い致します。

 

さて~、このブログでは、最近出雲大社ネタが続いておりますが~神社キラキラ

今回も、大社ネタにお付き合い下さいませ絵馬

 

で、出雲大社といえば、謎が多いのですが。

本日は、あの有名なしめ縄の謎についてですウインク

 

 

この大社名物の巨大なしめ縄ですが~。

 

実は、普通の神社と全く逆の張り方をしているのです。

神社のしめ縄は、綯(な)い初めの太い方が左(向かって右)に、綯い終わりの細い方が右(向かって左)に張るのが、一般的です。

 

ところが~。

出雲大社のしめ縄は、神様からみて、右が太く、左が細いのですびっくり

 

日本では、古代から左の方が右より上位であり、尊いとされています!

 

例えば~。

左大臣は右大臣より偉いので、天皇の左側に座ります。左の方が上座だからです。

なので、雛人形でも、向かって右に左大臣を向かって左に右大臣を飾りますよねニコニコ

 

神棚でも、三社では、中央が一番上座、神様からみて左が二番め、右が三番めとなっていて、大抵は中央に伊勢神宮、左側に氏神さま、右側に崇敬する神社のお札を収めます。

なぜ、左が右より、上位だったかというと。

 

古代の日本人は、太陽の運行から、東西軸を認識していて。

昼夜の循環を司り、万物を育む至尊の星・太陽が毎朝東から誕生し、西に籠(こ)もることから晴れ

東を「生命誕生・再生の方位」と見なし、西を「死の方位」、又は太陽が再生するときまで籠もる「子宮・穴の方位」ととらえたのですよね。

それで、「誕生」の東(向かって左)が、「死」の西(向かって右)よりも上とされるようになったのです。

 

しっかし~。

出雲大社のしめ縄は、「死」の方が、「誕生・再生」よりも上位に張られているではないですかタラー

 

しめ縄は、占め縄とも書き、ここから先は神の領域ということを示します。

 

それなのに、「死」の方位の西を優位に張るって・・あせる

 

実は、これは死者の着物を「左前」にするのと同じことなのです。

古代では、日本に限らず、死者の持ち物と向きを現世と反対にする習慣がありおばけ

日本では、左前の白衣を着せることや北枕もそうです。

(陰陽道では、人が死ぬと魂は北に向かい、西は肉体の死を表すとされています。死者は北枕とされていますが、西枕でも良いのです)

死者の枕元に立てる屏風(びょうぶ)を上下さかさまにすることもそうですよね。

 

出雲大社は、大国主命(オオクニヌシノミコト)という幽事(かくりごと)を司る神を祀る「死の宮殿」なので、しめ縄は、「この世の神社と正反対」なのです!!

 

大国主命から、権力を奪った天照大神(アマテラスオオミカミ)側は、大国主命を死者に対する儀礼をもって祀ることで、常に死を自覚させ、この世に戻ってこないようにしたのです。

これは、不幸な死に方をした人に、「迷わず成仏してくれ」ということですオバケ

成仏は仏教が伝来してからの用語ですが~。

大社が建てられた当時は、まだ仏教が伝来していないので、鎮魂の手段に仏教は使えなかったのですね。

 

ま~、大社の本殿の大国主命が西を向いているのと同様に、しめ縄が右上位で張られているのも、大国主命の怨霊を恐れた天照大神側の呪術なのでしょうニヤリ

 

出雲は、大国主命という「冥界の王」が閉じ込められている「死の宮殿」で、「古事記」にもそのことは書かれています。

イザナギノミコトが、妻のイザナミノミコトが死んだのを悲しんで、死者の国である黄泉国(よみのくに)に取り戻しに行く有名な神話がありますが~。

黄泉国で、イザナギは変わり果てた妻の姿を見て、逃げ出します。イザナミは怒って、後を追う。逃げるイザナギは、黄泉比良坂(よもつひらさか)を通って「この世」に戻ってきますキラキラ

この黄泉比良坂は、まさにこの世とあの世の境なのですが、その坂は「出雲にある」と、「古事記」上巻に書かれているのです。

 

出雲が「死の国」であると、最も古い歴史書に明記されているのは、大国主命を祀った場所だからですよね。

あるいは、出雲が「死の国」に一番近い場所なので、大国主命をここに連れて来て、大神殿を建てて封じ込めたとも考えられます。

 

実は出雲の「雲」は「死」の象徴という説もあります。

日本の最高神の天照大神は、太陽神晴れキラキラ

その太陽の光を遮る「邪魔者」は雲。

 

昔は、高貴な人が死ぬことを「雲隠(くもがくれ)」する、と言いましたくもり

源氏物語にも、「雲隠の巻」があります。

 

「雲隠」は、なぜ死なのか?

それは、生の象徴が太陽=天照大神で、雲は「死」と「天照に反逆する者」の象徴だからです曇り

まさに、雲とは大国主命そのものではないか、とされているのです。

 

それでは、本日もお読みいただきありがとうございました。

 

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