みんな 同じ?! | 次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

次郎とマーマの なんじゃこりゃ日記

知的しょうがいA1判定=次郎 
その次郎がマーマと呼ぶ私とのなんじゃこりゃな日々

次郎が20歳になったので、”障害年金請求”というものをしました。


たくさん書類をそろえて、もちろん診断書も書いてもらいました。


なかでも一番困ったのは、「申立書」というものでした。


この「申立書」というのは、障がいのために「これこれ、このようなことで、困っている」


ということを「申し立てる」ものです。



診断書を見て、マーマは「診断書で十分じゃない?」と思うのでした。


IQ18の、言葉をしゃべれない、身辺自立のできていない、労働能力のない20歳の大変さなど、


申し立てなくても、わかるでしょ?!と。



でも、いや、まてよ・・・・


そおいえば・・・・


マーマが次郎の大変さを、何気なく口にしたときの、


まわりの反応。


「みんな、同じよ~」


「だれも、なにかしら、大変なのよ~同じよ~」


慰めてくれようとして言ってもらうこの言葉に、異を唱えたことはない。


けど・・・


同じか?!



朝から、歯磨きを嫌がる20歳


お箸も使えず、盛大に食べこぼす20歳


ボタン、ホック、ファスナーを止められないから、総ゴムの20歳


衣服の前後がわからず、教えてあげるとすねる20歳


くつの左右がわからず、いつも反対に履いている20歳


靴下のかかともわからず、靴下がのびきっている20歳



寝かせてほしいと言っても、けっして寝かせてくれない20歳


寝込むと、枕元でオイオイ泣き叫ぶ20歳


無理して起きると、泣きやむ20歳



送り迎えが必要な20歳


24時間見守りが必要な20歳



けっして同じではない。



そして、障がいのある人、みんな同じではない。


みんな違う。


それぞれが、それぞれに、違う困りごとを抱えて生きている。



そのことをひとつひとつ知ることからしか、


なにも始まらない。


どんな支援が必要なのか?


どんなシステムにしたらいいのか?



話して、想像して、考えて、解決してゆくしかないのだ。


私も、伝える努力が足りなかったと反省もした。


しかし


「申立書」に困りごとや大変なことを書いている最中、


次郎がかわいくなくて困った。


大変だって思ってしまったら、


次郎とは暮らせない。


困りごとを笑いごとにしなければ、


次郎とは暮らせない。



困りごとも大変さも笑い話にする努力をしながら暮らしてきた。


だから、それを、大変だと伝えることは、やはり、むつかしい。



あ、そもそも


3,6歳児をしらない人もいるわねえ~


やっぱ、伝える努力しま~~~す!



障害年金請求の顛末は次回に!!