可哀想な板 | チューンナップ工房スノーラグハウスブログ

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スキー、スノーボードのチューンナップ、技術論からプライベートの記事満載

知らない、知らなかった、教えてもらってない、お店の人からは何も聞いてない、何でこうなったのかさっぱり分かりません。


知らない事はしょうがない???

では、教えます。


スキー場から中央道で東京へ帰ったお客さんから悲鳴の連絡。

白井さんヤバい事になっています。


錆が尋常じゃない!!

トップからテールまでエッジ全体が、錆•さび•サビだらけ。見た瞬間に原因はアレだと確信。

アレとは塩カル!
スキー場からハダカのままキャリアに積んで高速で帰宅まで2時間〜以上
冬には高速道路には融雪剤塩化カルシウム
(塩カル)が撒かれています。
で・・・路面が雨•雪などで濡れた状態だと塩カルの混ざった雨水が板、金具、エッジをびしょ濡れにします。そんなの当たり前なんですけど…。その塩カル混じりの水分が強力に錆びる原因なんです!
たった2時間されど2時間
スキーケース(安価な袋)に入れてキャリアに積んでおけば問題にならなかったことなんですけど、この方は塩カルが錆びること、また、雪を解けないようにゲレンデに撒く硫安も錆びる原因であることを知らなかったダブルパンチ👊
現実、知らない人は沢山います。しょうがないと思いたいですが、車内に積むことが出来ずキャリアに積むならば数千円ですから(安価な袋)ケチらず買いましょうよ。
スキージェットバックなんて10万円以上しますよ。
12月末にフルチューンしたばかりのレーシングスキーがたった1日、いや数時間の知らなかった理由で再チューンナップでスキーケースの3倍〜以上の出費となります。
おまけに塩カルや硫安のサビはエッジの中まで侵食しているので板の削る量が増えてしまうことがあるので板の耐久寿命を短くしてしまいます。
知らなかった人は知っておいてくださいね!
帰宅が1時間以内ならば帰宅後でも間に合うでしょう。2時間以上の方は板の雪を落としタオルで拭いてケースに入れて帰宅したらケースから出して溶けた雪水分をしっかり拭いてから保管。簡易ワックスで良いのでエッジ、ソールに塗っておくと良いです。
面倒くさい事をやっている人の板はキレイに保たれています。サビた包丁を使っているプロの料理人はいません!
【お知らせ】
2/25(日)ブランシュ鷹山スキー場にてブラたか祭り開催。11時から1時間の枠でチューンナップとスキー技術の関係性の講義のオファーを毎年頂いてます。上記したことを含め実演と講義をさせて頂きます。
興味ある方はブランシュ鷹山スキー場へ足を運んでください。参加無料です。