ドンガラガッシャーン2 | どっかに移住日記

どっかに移住日記

十数年の海外生活に終止符を打ち、白浜に移住しようとしたら失敗した。
放浪の旅を続けるおじさんの日記。
現在南オーストラリアのワイナリーに勤務中。

今週はなんだかダルい週だったな。
月曜日から、同僚一同「何かしんどいなー」「昨日はよく眠れんかった」などと言い合っておりました。
季節の変わり目ってやつでしょうか。
 
普段それほど酒を飲まないのですが「疲れたビールやろ」とビールを買った。
酔った勢いで自宅に腐るほど備蓄してあるワインを一本飲み切り、歯止めが利かなくなって板チョコ一枚とドーナツ6個をドカ食いし、今、週末が過ぎ去るのを呆然と眺めております。
 
来週はマトモに生きよう。
 
さて、また冷却中のタンクから氷が崩落。

 

今回は温度センサーの操作パネルに直撃し、壊れた。

 

 

このように、タンクのドアを開けて澱引きします。
一応詳しく説明しましょう。
 
ワインを発酵させるのは酵母菌。
発酵が終わると、その死骸が沈殿します。
その他、元々ブドウの搾り汁に含まれていたパルプや果皮の破片やら諸々のカスも沈殿します。
さらに、前回説明した、酒石酸塩の結晶とか、タンパク質を除去するために加えたベントナイト(粘土の一種ね)も沈殿します。
 
そんな、色々と沈殿したモノを澱(おり)と呼びますわな。
澱引きとは、澱と透明なワインを分ける作業。
工程は至って原始的で、透明なワインと澱の境目ギリギリを狙って、上澄みをポンプで吸い取るだけ。
写真は、タンク側面のドアを開けて、ホースを突っ込んで透明なワインを吸っているところ。
煙が流れているように見えるのは、酸化を防ぐためのドライアイス。
二酸化炭素の膜を張って、ワインが空気と触れないようにしているワケ。
 

 

 

ドアの側面に付着しているのは、酒石酸の結晶です。

 

 

これはタンクの内側なんですけど、ビッシリと結晶が付着しています。
これが前回説明した工程の結果ですね。
 
こんな風に結晶ビッチリだと、タンクを洗うのが大変。
やれやれ。