H3型ロケット打ち上げ中止の原因 | ひげのブログ

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葉っぱ踏み踏み

H3型ロケット1号機の打ち上げは、

2月17日でした

 

 

メインエンジン点火後、打ち上げ中止になりました

原因は、補助ロケットブースターが点火せず

 

 

点火しない直接の原因は、

1段目ロケットの点火などを制御するVCON装置が

異常を感知したため、ブースターが点火しない

問題は、何故にVCONが異常を検知したのか?

 

技術者たちの格闘がはじまる

VCONは、発射直前まで

発射管制室からの通信と電源を受けていて、

その後通信と電源が同時に切断され、

ロケット内部の電源に切り替わる

 

 

この際に、ノイズが発生して

VCONに異常を検知させてしまっていたことが

原因だったと判明する

 

 

自身は、以前にノイズシミュレータを販売していたので

この現象を見た時に、直ぐに思い出した

Simultaneous switching noise

(サイモンテニアス・スイッチング・ノイズ)

複数同時に電源などの切断を行うと

特性インピーダンスの違いなどからノイズが発生

 

 

対策は、同時切断しないことで回避できたけど

次の打ち上げでは、2段目ロケットが点火せず

失敗してしまった

 

 

おまけ:JXSAでのPCは、すべてASUS製でした