Yahoo!ニュースで「中国製の電気バス、中国から遠隔制御が可能だった…北欧各国が騒然」という記事を見つけました。元の記事は7日付の中央日報の記事、
中国製の電気バス、中国から遠隔制御が可能だった…北欧各国が騒然
です。
この記事によると、
北欧で運行中の中国製電気バスについて、メーカー側が遠隔でアクセスできることが判明し、ハッキングなどセキュリティに対する懸念が高まっている。
そうです。
ノルウェー最大の公共交通事業者ルーターが「今年夏、宇通製電気バスとオランダ製VDL電気バスを対象にセキュリティテスト」を行った際に「宇通の電気バスにルーマニア製SIMカードが搭載されていることを確認」したそうです。こちらの3日付のCARSCOOPSの記事「Norway’s Public Buses Have A Chinese Backdoor No One Knew About」によると、
Those from Yutong, a Chinese manufacturer, had Romanian SIM cards hidden inside the system.
とあるので「隠していた(hidden)」ということのようです。これに対して、宇通は、ソフトウエアの更新や技術的なトラブルシューティングのために使用されると述べているそうです。
しかし、「中国製電子機器に対しては既に各国で「バックドア」疑惑が繰り返し取り沙汰されている」ことから疑念を抱かれているようです。とはいえ、
ルーターやモビアが運行する電気バスで、実際にハッキングを受けた事例はまだ確認されていない
ということです。他の中国製電子機器と同じく「疑惑」のレベルだということですね。
調べてみると他にも、
AFP 2025年10月29日: 中国製EVバスに重大な欠陥、メーカーによる乗っ取り可能 ノルウェー公共交通機関運営会社
セキュリティ対策Lab 2025年11月04日: 中国製EVバスに遠隔乗っ取りリスク-ノルウェー オスロ運行会社が指摘
GigaZine 2025年11月07日: ノルウェーで運用されている中国製電動バスにリモートアクセス機能が隠されていることが発見される
がありました。少しづつ違いがあるので残しておきます。
やはり、中国やロシア製だと「不安」があるということですね。
しかし、テスラの電気自動車のソフトウエアも、
テスラは、スマートフォンやタブレットのようにソフトウェアアップデートによって機能改善や新機能追加が自動で行われます。
アップデートでは、世界中のテスラ車から収集された走行データをAIが学習し、その成果を反映した最新ソフトウェアがWi-Fi経由で配信される仕組みです。
ということです。
テスラ車はWiFi経由で接続が可能です。つまり、やろうと思えばバックドアを設けて制御することも可能です。宇通社製のようにSIMカードではないので常時接続はできませんが。他のアメリカ製の電気製品についてもバックドアがあるかもしれないです。もちろん日本製についてもです。
こう考えてくると、中国製、アメリカ製に関わらずセキュリティリスクはあるということになります。ただし、中国に比べてアメリカ、ヨーロッパなどは比較的情報を公開しているので「信用しても大丈夫」だというレベルの差だけです。ただそれだけです。中国は共産党一党独裁のために何が起きているのかがわからないということで信用できないとなってしまっています。確かに中国国内で何が起きているのかわかりません。これが本当に大きいな違いです。
とはいえ、アメリカも独裁に走る危険があるような気がしますが。トランプ大統領は、2025年3月21日に、
「同盟国はいつか同盟国でなくなるかもしれない」
次世代戦闘機を同盟国に売却する際は「10%程度、性能を落としたいと考えている」
と発言しています。
性能を落とすというのも問題でしょうが、「同盟国はいつか同盟国でなくなる」という考え方からバックドアを設けて遠隔制御する機能を付加されることも考えられます。危険な感じがします。もう映画の世界のレベルに来てしまっているという感じです。