Yahoo!ニュースで「プルシェンコ 練習で最初に4回転跳んだ13歳少女に1万8000円で物議「不道徳だ」」という記事を見つけました。元の記事は7日付の東スポWEBの記事、

プルシェンコ 練習で最初に4回転跳んだ13歳少女に1万8000円で物議「不道徳だ」

です。元フィギュアスケート選手のエフゲニー・プルシェンコ氏が

「今日、最初に完璧な4回転サルコウを決めた人に1万ルーブル(約1万8000円)をあげるよ」と宣言し、
宣言通り13歳の少女に渡した

という指導風景動画をSNSに投稿。この投稿に対して、

「彼(プルシェンコ)の頭の中にはお金だけがあり、子供たちにもそう教えている。お金は重要だけど、相手は小さな女の子だよ」
「不道徳な金持ち」
「他のやり方でやる気にさせられないの?」


というような疑問が寄せられていると言います。

色々考えさせられた記事でした。肯定的な意見、否定的な意見のどちらもあるのでしょうが、どちらが多いのかはこれだけではよくわかりません。否定的な意見のみを挙げているので否定的な意見が多いのだと判断します。そうすると、日本人の反応に近いのではないかと思えてきます。拝金主義を嫌悪する感情があるように思います。ヨーロッパやアメリカだともっと肯定的にとらえられそうな気がします。

ドストエフスキーの小説にはキリスト教や奇跡が出てきます。現代のロシア人作家の中にもその影響があると言います。社会主義を経由したのですが、一般庶民はギリシャ正教会などの昔からのロシアの影響があるのかもしれません。そういう考え方があるから否定的な意見が出てきているのでしょう。

そういう批判は理解できます。私も直観的には賛成ですから。しかし、今のスポーツの世界はそうではありません。東京五輪招致の不正なロビー活動東京五輪の贈収賄パリ五輪組織委員会の汚職疑惑国際オリンピック委員会(IOC)委員らへの賄賂などの問題があります。疑惑も多いです。他のスポーツの団体、大会も同じような問題は発生しています。指導者や選手もお金に関する犯罪に手を染めたりしています。これは何もスポーツの世界ばかりではないです。今の世の中に広まっています。
お金自体は善も悪もありません。使い方によってはデメリットもありますが、それを上回るメリットがあります。お金がなければ世の中が回っていかなくなると思います。
こう考えると、まずは大人がお金に関する不正を行わないようにすることの方が第一だと思います。しかし、不正をゼロにすることは不可能なので、お金との付き合い方を教えることが次に来ると思います。
そういう教育の一環として、報奨金を与えるのであれば問題ないと思います。つまり、その前後の子どもたちとの接し方だと思います。そして子供たちへの想いも大事です。一流の選手になれば賞金も一つの目的になるので、付き合い方を知っておくことは大事です。例えば、日本陸連は報奨金を出しています
こう考えてくると、このプルシェンコ氏の行為だけで判断していいのだろうかと疑問に思えてきました。

そして、もう一つ。今の子供たちは「ほめる」というような行為ではモチベーションを挙げることができなくなっているのかもしれません。昔は○○をできるようになりたい、××さんよりもうまく演技したい、ほめられたいとかがモチベーションになっていたものが今の子供たちには通用しなくなっているのかもしれません。あるいは、トップクラスの選手の場合はそういったものがモチベーションにならないのかもしれません。そこで、プルシェンコ氏がお金という報酬をモチベーションを上げる手段として使ったのかもしれません。もしそうだとすると嫌な世の中になったのですね。