7月11日に政府、日銀が為替介入を実施したとメディアが報道しています。
政府・日銀、12日に2.1兆円の円買い介入実施した可能性-2日連続
円相場の下支えに苦慮する日本の通貨当局、薄れつつある介入効果
6月30日、7月5日のブログで次の介入は165円を超えてからではないかと書きましたが、完全に外れました。
7月11日21:30の米消費者物価指数(CPI)の発表で円高に進んだのを確認してから介入したのではないかと、私は想像しています。21:30で約70銭円高(161.55→160.84)に進んだのを確認した後、21:42あたりから介入して円高にしています。約3分で約2円(160.77→158.74)くらいでしょうか。金額は、FX取扱業者によって違いますので参考程度です。
1兆円の介入で約1円くらい動くので2兆円ではないかと想像しています。
「 日銀当座預金増減要因の財政等要因」の動きを見れば、介入したかどうか、その額がわかると言われているのですが、私はこの見方をよくわかっていません。11日は東京時間外なので12日を見るのではないかと思うのですが。市場では、3.1兆円、2兆円とかいろいろ予想されています。
額はともかくも、政府、日銀は160円を防衛ラインに想定し始めたのではないかと思います。FRBが7月に利下げしなくても、9月には利下げする、7月の日銀金融政策決定会合で、国債買い入れ減額幅やペースを発表すれば、日米金利差が縮小する方向に進むと期待しているのでしょう。できれば、7月にFRBの利下げ、日銀の利上げができればベストなのでしょうが、こまめに介入で9月まで乗り切ることを考え始めたと思います。
CPIの発表、欧米ファンドのディーラーが夏休みで市場が比較的閑散としているところで介入を実行したところを考えると、こう考えてしまいます。
そして、12日にも2回目の介入があったと市場では見ています。また、今日の午後からの2円超の円高は、河野デジタル相がインタビューで「政策金利を引き上げるよう日本銀行に求めた」と話したためだとか、再度「介入した」という憶測が飛び交っているようです。
必死で、160円を守ろうとしていると私には映ります。
逆に言うと、それだけ「円安」の力が強いということでしょう。事実、GWに介入した時の安値151.90を超えることもできていません。これを越えないことには方向が変わるとは思えないのですが。
庶民にとっては苦しい時がまだまだ続きそうですね。