本日21:30に米6月雇用統計が発表されました。

アメリカ6月の雇用統計、就業者20・6万人増…市場予想上回る

非農業部門雇用者数変化 [前月比]  前月21.8万人 市場予想19.0万人 6月20.6万人
失業率              前月4.0%   市場予想4.0%   6月4.1%
平均時給 [前月比]         前月0.4%   市場予想0.3%   6月0.3%
平均時給 [前年同月比]       前月4.1%   市場予想3.9%   6月3.9%

6月30日のブログで、雇用統計までは、

「その前の介入は難しいのでは」

と書きましたが、その通りで介入はなかったようです。3、4日ですから予想とは言えませんが。
今週は週明けから徐々に上昇して162円の直前まで円安になりましたが、雇用統計前に先週末時点の160円台後半まで戻していました。さすがに介入を恐れている状況だったのでしょう。
雇用統計発表で1円の幅で上下してしまいましたが、現在161円台前半で再度円安方向に向かっているように見えます。

景気動向を反映する非農業部門の就業者数(雇用者数)が、

「前月比20・6万人増となり、5月(21・8万人増、改定後)から伸びが縮小」

しています。また、失業率が、

「4・1%と3か月連続で悪化」

し、インフレ(物価上昇)に影響を与える平均時給が、

「前年同月比3・9%増と前月(4・1%)から鈍化」

となっています。FRBが7月末、31日のFOMCで政策金利をどうするかですね。「据え置き」にするのではと思っています。まだこの後も重要指標の発表があるのでまだわかりませんが。
その前に日銀政策金利決定会合があります。しかし、市場は金利差は大きく変わらないとと考えている判断していいのでしょうか。円安方向なので。
やはり、政府、日銀と投機筋の神経戦ですね。「為替介入がどこで、いつあるのか」との駆け引きです。

とはいえ、7月末の日銀政策金利決定会合で金利を大きく上げることができない以上、円安がどこまで行くかわからないのが現状だと思います。だから、鈴木俊一財務相がかつて


「具体的な防衛ラインはない」

と述べたのでしょう。ラインを決めても攻防で負けるとそれ以上の円安に向かうので。大体1回の介入で5兆円規模の資金を使っていると言われています。何度も介入することはできないので。
やはり、次は165円を超えてからでしょうかね。160円のラインとして、本日ニューヨーク市場終了後に介入するという奇策を使ったりして。

円高が止まらないといろんな価格が上昇します。生活が苦しくなるだけなのですが。どうにかならないものでしょうか。