ほぼ毎月のように値上がりしているような感じです。いろんなものが値上がりしています。お菓子、チョコレートも。こちらは嗜好品なので我慢ですね。
チョコレートはカカオ豆が不作のためのようです。同じ理由で、野菜も高い。レタス、人参、トマト。キャベツなど2倍もします。こちらは我慢するわけにはいかないので、天候が戻って生産量が平年並みになることを待つしかないです。これで農家が潤えばいいのですが、「天候のための不作」なのでそれほど大きな利益にはならないでしょう。利益になれば今後の活力になるのでしょうが。

6月からの値上げの状況を産経新聞が報道しています。

6月の食品値上げは「加工」が最多 円安要因の値上げ「今秋にかけてさらに高まる局面も」

月別値上げ品目数の推移のグラフを見ると、一昨年、昨年に比べるとかなり減ってきています。しかし、まだ10月まで値上げの予定が続きます。
そして、値上げ要因の推移を見ると円安、人件費の要因が大きく伸びています。円安が2023年1-10月期 11.5%が2024年1-10月期 29.2%、人件費がそれぞれ8.8%が25.6%で、どちらも2倍以上です。

人件費、給料が上昇することは良いことです。しかし、物価上昇にも影響します。なので、給料は上昇すればよいと単純に考えるべきではありません。
そして円安。アメリカの金利政策と日本の金利政策の違いが根本にあると思います。それを投機筋に利用されているとはいえです。人件費の上昇を伴わない物価上昇という理由で年明け以来の緩和の状態を日銀は維持しています。上のように値上げの要因に人件費も影響するようになっています。そういう意味でも金融政策は難しいものです。
というか、人間の行う行動は失敗の繰り返しです。そうやって改善してきたわけです。金融政策もたびたび失敗しています。「バブル」と呼ばれた時には必ず裏に金融政策の失敗がありました。
史上初めて「マイナス金利」を実施したこともあり難しでしょうが、大きなショックがなく通常政策になることを望みます。失敗すれば被害が大きいのは庶民ですから。