警察庁は本日、一般道路のうち速度規制がかかっておらず中央線などがない区間について、車の最高速度(法定速度)を時速30キロと定める方針を決めた、とのことです。

生活道路の法定速度、30キロを新設 中央線ない所、歩行者安全狙い

上記の朝日新聞の記事は有料なので途中までしか読めませんが、時速30キロにする理由を詳しく報道しているものが少ないので、朝日新聞のものにしました。私が調べた限りでは、NHKはこのことには触れていません。

「千葉県八街市で21年6月、飲酒運転のトラックが児童をはねて5人が死傷した事故の現場も指定速度がなく、事故後に30キロに規制された。」
「このため警察庁は、住民が徒歩や自転車で利用したり学校が近かったりする生活道路について、30キロの法定速度を設けることにした。対象は中央線や中央分離帯、中央のポールなどがない道路。道幅は直接は関係ない。」

ということです。規制標識がない道路は法定速度60キロは知ってはいたのですが、中々出会うことがなく、田舎でしか出会わないので田舎にしかないものと思っていました。「生活道路」も該当するのですね。そういえば、「規制標識がなかったかな」という感じです。

とはいえ、30キロでいいのかなという気持ちです。30キロは結構早いですよ。自転車で30キロ出すには結構頑張らないといけません。当然電動ではない自転車でです。とはいえ、60キロから30キロになるのですからいいことです。という前に、「生活道路」で60キロ出すのは、私にとっては怖くてできませんが。

私のことはどうでもいいですが、多くのドライバーは反対する、もしくはしぶしぶ同意するという感じではないかと想像します。しかし、これは、歩行者、高齢者や子供を守ることではないのです、実は。確かに速度が出ていないので怪我や、死亡のリスクは減るでしょう。それだけでなく、ドライバーにもメリットはあります。速度が出ていないので事故を避ける可能性も上がりますし、事故になった場合も相手への加害の度合いも減ります。交通事故の加害者になるのは結構プレッシャーになります。事故直後などとっさにどうしたらいいかわからなくなります。その後も大変です。

そう考えると、「人のため」ではないです。自分のためでもあります。ルールを守る、安全運転をするということは。

と考えていくと、「情けは人のためならず」の言葉を思い出しました。この言葉の意味を勘違いしている人が多いのですが、goo辞書によると

「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくる」

です。
この言葉の「情け」は様々な言葉に変えることが可能ですね。良い言葉にも悪い言葉にも。例えば、「挨拶」、「感謝」、「手助け」、「許し」、「虐待」、「いじめ」、「ハラスメント」、「攻撃」、「傷害」、「殺人」、「虐殺」、などなど。まさにその結果が、ウクライナ戦争、ガザ侵攻、アフガニスタン紛争、シリア内戦、スーダン内戦、ニューカレドニア暴動なのです。人類は誕生以来変わりませんね。このまま今後も続いていくのでしょう。