警視庁捜査2課が5月17日、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで逮捕した、と報道されています。

つばさの党代表ら3人逮捕 東京15区補選、演説妨害疑い

選挙活動での逮捕なので賛否があり話題になっています。表現の自由(と黒川代表と弁明しています)との関連もあるのでより複雑になっているのでしょう。

このような難しい問題ではなく、逮捕時の行動について感じたことを書きたいと思います。
連行されている時に、黒川代表、根本候補者の二人は笑顔でピースサイン、手を振る、踊る等のパフォーマンスを行っています。逮捕時の振る舞いとしては違和感があります。反省した態度を見せろとは言いませんが。どこかで同じような場面を見たと思ったら、昨年ガーシー元参議院議員が常習的脅迫の疑いで逮捕された時のものです。この時、ガーシー元参議院議員は成田空港で連行されている時に、臆することがなく歯を見せて笑っていました

どちらも全く反省している様子が見れない。それだけでなく「犯罪」、「悪いこと」を行ったという意識が全くないということです。これには「表現の自由」の考え方があると思います。この問題は憲法問題になり、問題を複雑にするので。そう考えて、「自分の行為」は「犯罪」と認定されることはないと信じているのだと思います。

表現の自由は、他の自由との関係で制限されることがある。また、公共の福祉の制限を受ける。という論理はないのでしょう。初めて「自由」ということを覚えた子供のように「自由は何よりも優先される」と考えているのです。

そういう意味では、自分の恥ずかしい経験を考えると、つばさの党の方々は小学校レベルの思考で行動した。そして、ガーシー元参議院議員は中学生レベルの思考で行動した。関係ないですがついでに、長谷川岳参議院議員は高校生レベルの思考で行動した。と私は考えています。
重大なことは物事の善悪が判らないということですが。そのような人たちが「自由」の話をするとややこしくなるだけなのですが。世の中がおかしくなっている原因の一つだと思います。

小池百合子都知事が5月17日の定例会見で、黒川代表らの逮捕を受けて、

「これを模倣していくような人たちが出てくるという懸念も残る」

と述べられたそうですが、「懸念」ではなく今後も同じような行動をする候補者は出てくると思います。回転寿司店で湯呑をなめる、チェーン店でのバイトテロなど毎回話題になっていますが、相変わらず発生しているので。有権者と同じく候補者も堕落しています。どちらが先かは私にはわかりませんが。