昨日のブログの続き、と言いますか、主題と違った方向の話をしてしまったので「選挙権」の話に戻します。(人口の問題もありますが、こちらは後日)

「0歳児に選挙権を」の大阪府の吉村洋文知事の記事はこちらです。

“「0歳児に選挙権を」大阪府・吉村知事が発言 党の「マニフェストとして提案したい」 個人の持論として

吉村知事は、

「もっと次の世代のことを考えた政治をやるべきだ。今の自公政権はそれをやっていない」

ので、

「0歳児から選挙権を持つべきだ。そうすると、若い世代に政治家が向くことになる」

ことで、子供を持つ(若い)世代に対する政策を実施するようになる。そうすることで、子供、つまり人口増加につながり、「消滅可能性都市」が減る。

という論理のようです。
「やはり」といいますか、当然批判が出ているようです。昨日のブログで、「何を言っているの?」と私も考えたので理解はできます。

しかし、記事をよく読むと、「選挙方法を変える」と言っているだけなので目くじらを立てるほどのことではないと考えますが。この選挙方法に賛成しないのであれば、維新の候補に投票しなければいいだけです。私はそうしますが。

どなたがおっしゃったのか記憶にないですが、「民主主義よりも優れた政治体制をいまだに人類が発明できていない」という話を聞いたことがあります。「民主主義」は現状他に比べれば最良の政治体制ですが、完全ではないということです。

そして、一般に間接民主主義よりも直接民主主義の方がよいのですが、構成員が多すぎると間接民主主義にならざるを得ません。そこで、選挙の平等が問題になるので「一人一票」の原則になるのです。しかし、一票の格差の問題をなくすことはできません。日本でも衆議院議員選挙、参議院議員選挙のたびに裁判が起きます。
なので、「子育て支援」という目的で親に複数の票を割り振るというのも一つの政策だと考えます。

ただし、立憲民主党の米山隆一衆院議員の批判、

《これ何の気なく選挙権は「保護者などが代理で行使」としていますが、少なくとも婚姻中は保護者は二人おり、意見が一致するとは限らないというか、一致させる為の話し合いを強制したら「投票の秘密(憲15(3))」を犯す事になります。兎も角思い付きで凡そ現実味がありません》

は当たっているんですよね。ただし、「保護者は二人」というところがです。問題は実際の選挙方式をどうするのかが問題になると思います。どちらの親がどの子の投票権を代理するかの問題になるだけです。なので、「現実味がありません」というわけではないと思いますが。
それでも、憲法改正も必要ですし、その前に維新が議席を取る方の問題の方が大きいと思いますが。