日本テレビでアメリカ陸軍の弾薬工場の取材ニュースを放送していました。

ウクライナ支援どうなる?“砲弾製造”米軍需工場を取材

このニュースによると、

「ウクライナ侵攻と中東での衝突が起こった結果、また、中国との紛争の可能性を見据えた時、想定よりもはるかに多くの弾薬が必要」
となるため、
「ウクライナ侵攻開始時の1か月の生産量はおよそ1万4000発」を
「2025年末までに、およそ7倍の10万発まで増産する計画」

だそうです。「月間1万4000発」の砲弾でも十分多いと思いますが、「月間10万発」ですよ。そして「2025年末」ということは、ウクライナも中東も終わらないということでしょうか。。
「砲弾」は壊すことを前提に製造しているわけで、全くの無駄なんですよね。世界は「SDGs」とか言っていますが。

ところで、昨年10月20日にバイデン大統領は武器生産拡大に向けて500億ドル(7.5兆円)の予算を議会に要請した、と報道されていました。
記事にもいろいろ書きたいことはあるのですが、最も注目している箇所が、

10月19日バイデン大統領の国民向けテレビ演説で「第2次大戦と同じように国家を愛する米労働者が民主主義の兵器庫(Arsenal of Democracy)をつくり、自由という理念に貢献する」と言及した。

です。この「民主主義の兵器庫」という言葉は、第二次世界大戦の1940年にルーズベルト大統領がラジオ演説で使った言葉だそうです。
どちらも「民主主義」という耳に良い言葉を使ってますが、「真実は違う」ということを心に留めておく必要があります。

「民主主義」=「アメリカが判断する民主主義」=「アメリカが利益を受ける政治体制」

ということです。「民主的」レベルがよいかどうかは別として、ロシアでも選挙で大統領が選ばれます。そして、必ずしも「民主的」である必要もありません。1978年のイラン革命前、アメリカはイランの専制政権の皇帝(シャー)を援助していたのです。そして、アメリカ政治はイスラエル・ロビー、全米ライフル協会などの圧力団体に左右されるのです。

国際政治の裏側は「ドロドロ」したものだということを前提に行動するべきです。