今日もニュースの話です。
朝日新聞デジタルのニュースで、

ホンダ元社員を背任容疑で逮捕 法人クレカの私的利用で2300万円


によると、ホンダが法人契約していたクレジットカードを私的に使い、同社に計約2300万円の損害を与えた同社元社員を逮捕したそうです。

逮捕事案だけでも4年間もの間、発覚しなかったわけです。この手の事件は、長期間発覚しないことがよく起きます。今回は「明細を添付しなくても社内決裁が通る仕組み」だったということですが、それだけでなく「課員に貸与されたクレカを管理する役割も担っていた」ということの方が大きいと感じます。

この犯人は優秀な人だったのでしょう。現在は「別会社の役員」ということですし。
上司からも優秀で信頼されていたのではないかと思います。そして仕事もよくできた。「あいつに任せておけば大丈夫」という雰囲気、感情があったと思います。上司も余計で、面倒なこともしたくもないので管理もしていなかったのでしょう。このような流れで、長期間発覚しない場合は優秀な人が起こしているような気がします。
そのため、仕事量は増えるが人は減るという流れでは、このような犯罪は減らないと思います。優秀な人に仕事と権限が集中するという当たり前の流れはなくならないから。

もちろん、そのようなことが起こらないように管理、監査する仕組みを作ることは重要ですし、実効性もあると思います。しっかりとシステム設計するべきだと思います。