昨日、日本テレビのニュースで、「JALが2月2日に国際線就航70周年を迎えました」と言っていました。Yahoo!ニュースなどで調べてみると「1954年2月2日、羽田~ウェーキ島での給油寄港を経てホノルル~サンフランシスコ線に就航。これは同社最初かつ、そして戦後の国内航空会社としては初の国際線定期便でした。」とのことです。
1954年、昭和29年は、第二次世界大戦敗戦後9年目ということになります。9年で国際定期便を就航したことは驚くべき発展なのでしょうが、運賃には驚きました。「JALの資料によると大卒の平均初任給は8700円であったなか、当時の片道運賃は23万4000円だった。セレモニーに登壇した東京国際空港ターミナルの赤堀正俊社長によると、現代の貨幣価値に治すと片道600万円だったと話します。」とのことです。
70年前のJAL国際線デビュー便、驚愕の航空券の値段とは!? 国際線就航70周年 羽田は博物館状態  

 

2022年の大卒の平均初任給は22万8500円だそうです。
社会人の初任給と手取りの平均は?大卒と高卒の違いについても解説  

この情報から、300万円となったようです。ファーストクラスだったとはいえ300万円では一般人にはとても乗れませんね。

では、今の羽田~サンフランシスコのファーストクラスの片道運賃は、JALのページで検索すると3月分で40万円~53万円のようです。23万円が40~53万円ということになります。
ところが、1954年当時の航空機はプロペラ機のDC-6B、36席だということです。今はジェット機で給油のための寄港は必要なく直行便になるし、座席も100人以上になるでしょう。

ということは、これらの運賃、23万4000円、300万円、53万円という価格を単純に比較していいのか? ということが問題だと思います。
これが自分がいつも疑問に思っていることです。「提示された数字を単純に比較してよいのか」という、自分にとっては「統計のマジック」と呼んでいるもので、何を信じていいのかが疑問です。つまり、数字の出し方によっては結論を違ったイメージできるということです。
統計学では結論が出ているのかもしれませんが、門外漢なのでわかりません。

自分にとって気になる話題なので、今後も取り上げていきたいと思います。