心療内科クリニック受診日を待っている間に、大学の指導教員から、緊急で面談をしたいとのメールが届きました。指導教員と話し合った内容は主に4つ。まず初めに、卒業に必要な単位数が足りず卒業ができないことを改めて確認しました。次に、今後大学生活をどうしたいかと聞かれ、私は「しばらく休みます」と伝え、賛成してもらいました。3つ目は、内定が決まっていた就職先はこの事実を把握しているかでした。まだ、連絡をしていないことを伝えるとすぐに連絡するようにと言われました。4つ目は、私が指導教員との話の中で身の回りのこと、洗濯や食事作りがままならない事をぽろっとこぼした際に、「もし負担で無ければ大学にあるカウンセリング室を利用しませんか?」という提案でした。面談翌日が心療内科の受診予約日だったためそのことを伝えたところ、受診した翌日にもう一度面談をしましょうと話になりました。

 

面談翌日、心療内科を受診しました。

はじめに、相談員さんと家族構成や、症状がいつ頃出ているのか等を話した後、医師の診察がありました。診察では、イラストが描いてある表を用い、こういう症状はありませんか?と一つずつ確認され、8つほどあった項目の内ほとんどが該当していました。医師からは「うつ病です」と告げられました。【【実際は、非常に丁寧且つ、かなりソフトに告げられました】】

その日から、抗うつ剤を用いた薬物治療がスタートしました。

 

「あぁ、これで卒業できない、県外にも行かない言い訳ができた、、、」

そう思ったのを覚えています。

 

心療内科クリニック受診翌日、私は就職予定だった施設に内定辞退の連絡をいれました。ただ、診断された病気には一切触れず卒業要件を満たさなかったため、留年しなければならないことだけを伝えました。

その後、指導教員のもとを訪ね、2度目の面談となりました。昨日、うつ病と診断されたことを伝えました。面談では、どうやって家族に伝えるかという話になりました。実は、当時一人暮らしをしていたアパートの契約が切れ、今後は、実家で生活をしなければならず、両親には「うつ病と診断されたこと」「卒業できないこと」「しばらくは休学すること」「就職は取りやめになり、県外には行けないこと」を伝える必要がありました。

ただ、私は面と向かって伝える勇気がありませんでした。