ちょっと相性の悪い相手がおったもんだで、実家にあずかって貰っとった
福ちゃん。
二年ぶりに帰ってきたがね~。
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あの、大型書店の駐車場にたむろしていた一族の二代目。
まだまだ子猫だと思っとったが、ある日、お尻から何かを出しながら歩いとる⁈
ええええ? なになになになに~⁈
あ、赤ちゃんーーーー⁈
出産しながら歩いとるんだがーーー‼

心臓が爆発しそうなくらい驚いたが、
近所だでよかったわー。
家から大判のバスタオルちゃっと持って来て、福ちゃんをくるりん…って包んでお持ち帰りー。
家にて出産の続きでしたわ。

一匹目と二匹目は残念ながら死産。
あとの三匹は無事に育ちましたわ。
ふぅ~~っ。。。。
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野良猫時代は少しでも近づこうものならシャーー‼の嵐だったが、
なんと、この時の福ちゃん!産んですぐの赤ちゃんを触らしてくれたのには
でら驚いたもんだわ。
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まぁ、見たってちょ~よ。
でらでらかわええーて。

あの気位が高くて神経質な野良福ちゃんが、先住猫のしっぽとミケにすこぶる低姿勢で、まるで「私が産んだこの三匹、なにとぞよろしくお願いしますわ。」
……と、絶対に仁義を切ったと私は見たがね。
だって、それからのミケの三匹に対する献身的な様子といったら、それはそれは……見たってちょ。
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「わたしがママよ」だがね。
ミケとしっぽでまるっと猫っ可愛がり。
すくすくと育ちましたわ。
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親猫福ちゃんは、ななななんと!
禁断の異種愛か⁈
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三匹の子猫たちはそれぞれ二匹は名古屋市一匹は福岡県に嫁ぎました。

初めて譲渡ってもんをした猫達だったでなぁ、こんなに悲しくて淋しくて、
心配なものなのか……出来ん!出来ん!もう、こんな事はもう出来んわ!
と、思い続けてはや何年。
福ちゃん、いまだ里親さん募集中ですがね。

楽しかった日々。
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ま、今でも楽しいんだがね。