私は剣道教室の一指導者として、
長男を含む子供たちと、毎週稽古に励んでいます。
先日、教室内で年に一度の
「昇級審査」が行われました。
子供達は審査員の前で
あらかじめ決められた内容を披露し
その技術や姿勢を見て級が決まります。
私は審査員として、他の先生方と確認しながら
ひとりひとりが今の級にふさわしいかを
判断する立場でした。
年に1度の昇級審査。
子供達はいつもとは違う
少しピリッとした空気に、緊張した表情です。
そしてそれは、保護者も同じです。
私は保護者でもあり、と指導者でもあります。
だからこそ、「親」と「指導者」
という、二つの立場から子供達を見ることになります。
昨年も経験しましたが、
この二つの視点を持ちながら
一人ひとりを平等に子供達を判断することは
想像以上に難しいことでした。
そんな中、同じく審査員を務めていた女性の先生が
こんなことをおっしゃいました。
「昇級審査って、子供だけじゃなくて
私たち大人の審査でもありますよね。」
その一言に、私はハッとしました。
確かに審査を受けているのは、子供達です。
でもその場で問われているのは
子供だけではありません。
私たち大人が、
どんな価値観で子供を見ているのか。
どんな基準で評価しているのか。
そして、本当に公平な目で
子供たち一人ひとりと向き合えているのか。
そこまで浮き彫りにされる場面なのだと感じました。
実際先生方の中でも、意見が分かれることがあります。
ある子を必要以上に昇級させようとする場面もありました。
でもそれは、
その先生が、期待や応援、これまでの関わり方など、
様々な思いが判断に影響していたのだと思います。
私たちは、子供達を評価しているようで
その判断の中には、自分自身の価値観や、感情、思い込みが
映し出されています。
つまり、
「子供を審査している」ようでいて、
本当は、私たち大人の在り方が試されている。
そんな場面でもあるのだと思いました。
子供と大人。
構図としては、大人が子供へという形になりがちです。
しかし、子供を育てているつもりで、実は育てられているは大人の方だ。
そんなことを感じた出来事でした。
あなたも身の回りの出来事の視点を
ちょっと変えて見てみませんか?
ハッとするような発見が、
日常には転がっているかもしれません。