季 彩 々                 

 「言っていることと、やっていることが違う。」次々と出てくる新事実。多数の絵画や家族旅行。豪華な海外視察費用など。物議をかもした舛添東京都知事が辞職し、都知事選挙に。◆「候補者選び」もすったもんだの東京劇場。「先だしじゃんけん、後だしじゃんけん」の「カケヒキ政治」より、都民は真に「都民のためのあたりまえの政治」を求めている。◆国でも地方政治でも、政治家の「政治とカネ」のズレた感覚こそどうにかしなければダメだ。◆かたや国では参議院選挙が終わった。与党自民・公明、おおさか維新など改憲勢力が2/3を超えた。参議院選挙ではダンマリの姿勢だったが、さっそく改憲話がふってわいたようにもち上がっている。年頭には「憲法改正を」としていた安倍総理なので、当然か。◆しかし何か国民を小バカにしてはいないか。ここでも「カケヒキ政治」が透けて見えて仕方ない。アベノミクスも、TTPも、安保法制も、実は「言っていることと、やっていることが違う。」政治になってはいないか。◆憲法改正発議に必要な2/3を超えたというものの、国民は全てを白紙委任したわけではない。慎重な議論の積み重ねが必要だし、私たち国民の側も主権者として見聞きして参加することが政治を治すには必要だ。(2016.7.14)




















 「春眠暁を覚えず」とは、孟浩然の詩『春暁』を元とするものだが、春の夜は心地よいので、朝になったことにも気づかず、つい眠り込んでしまう」という意味とのことだが、意味をちがってつかわれていることを、よく目にする。◆哺乳類の睡眠時間と覚醒時間は一定保たれているのだが、これまでそのメカニズムがわかっていなかったそうだ。しかし17日付の米科学誌「ニューロン」に、「ヒトを含む哺乳類の睡眠にカルシウムイオンや、その遺伝子群が重要な役割を果たしている」ことを、東京大学と理化学研究所の研究グループがつきとめたとのこと。◆睡眠障害を伴う様々な病気の原因解明や治療薬の開発に役立つであろうとのことだ。◆人に眠りは欠かせないもので、その時間や覚醒とのバランスを崩してしまうと健康を害し、病気になってしまう。そのようにならないようにしたいものだ。◆ところで国会中継を見ていても居眠りをしている議員がおられるが、しっかりと目を見開いて仕事をしてほしい。政治の劣化は、人々の暮らしや命に痛みを強いることになりかねないからだ。◆今、安保関連法の施行を前に、いろんな市民が目を見開いて、法の廃止や立憲主義の回復を求める運動が広がっている。この点で居眠りはしていられない。(2016.3.24)

四季彩々

 新年、明けましておめでとうございます。2016年がみなさんにとってすばらしい年となりますよう祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。◆4日から早々と始まった通常国会。しかし昨年、野党が求めた臨時国会を開かなかったことを考えれば早すぎることでもありません。戦後70年の昨年、憲法9条を事実上解釈改憲し、「安保関連法案」は議論も説明も不十分なまま強行採決。今年3月下旬には法施行されます。「平和を守る」といいますが、集団的自衛権行使容認の内容など、これまでの対応が大きく変わる可能性が今年起こりえます。この悪法はやはり廃止すべきです。◆立憲主義を踏みはずしたやり方に、シールズなどの若い人たちをはじめ、国民の各層・各分野で今の政治にモノ言い、対峙する運動が広がっています。消費税増税と軽減税率、TPP、原発再稼働や原発の輸出に武器輸出、アベノミクスや社会保障の実質改悪など・・・政治がもっと説明すべきことや議論を尽くすべきことが多くあります。始まった国会を注目しましょう。◆参議院選挙を前にして、「バラマキか」と批判が出ている政策も少なからずあり、「一億総活躍社会」や「地方創生」も、その具体が見えず、国民の側を向いているのか疑問です。「何を何のために、また誰のためにどうすすめるのか」をもっと問うていかなければなりません。◆やはり政治は国民の幸せを叶えていくものでなければなりませんし、取りつくろうものであってはなりません。今年も「みなさんの幸せを実現する政治」を求め、懸命に力をつくします。(2016.1.7)