それは……
とても怖いお話……
ガン!ガン!ガン!
通勤ラッシュも
少し落ち着いた午前9時……
ガン!ガン!ガン!
「お、おい!」
男は我をも忘れて力強く叩いていた。
ガシッ!ガシッ!
「た、頼む!開けてくれっ!」
何かに追われているのか
男の額からは
おびただしい汗が吹き出している。
おい!ガン!開けろ!ガシッ!
ただ、
男の声と叩きつける音だけが
響き渡っていた。
もう駄目だと諦めかけたその時、
男の視線が少し上がった。
叩き続けたシャッターの音が
鳴り止んだ。
「そうか、そうだったのか……」
男が上げた視線の先には
このように書かれていた……
営業時間
午前10時~午後7時
「仕方ないか…」
声にならない声だった。
「開くの10時か…」
「あくのじゅうじか…」
「悪の十字架…」
バンザーイ!バンザーイ!
鶴光のオールナイトでのネタを
文庫本にした本で
読んだ話やったと記憶している…
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