執筆をしていて「今日は筆が乗るな」と感じる日はある。
そういう時は時間当たりの執筆量が1.5倍になることもある。
しかもただ短時間でたくさん書けるというだけでなく、クオリティも高い。
たまにこういう瞬間がある。
毎月15日に出版してきた私の「項羽と劉邦」シリーズの来月号は、いよいよ主人公の一人項羽が死ぬ。
中学三年生の頃に国語の教科書で項羽が死ぬシーンを読んだことをきっかけにオタクになった私としては感慨深い。
ただ、執筆に際してこれまでに何度も司馬遷の『史記』を読んできたが、こうして教科書でも読んだ項羽が死ぬシーンを読むと、
「司馬遷、この項羽のくだりを書くとき絶対他の部分よりも筆が乗ってたでしょ」
と感じずにはいられない。
それくらい、『史記』の項羽が死ぬシーンは他の部分と比べてドラマチックに描かれている。
作品全体に、ムラがある。
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