人間というのは上がる時もあれば落ちる時もあり、調子がいい時もあれば調子が悪い時もあるもので。

 

 

落ちる時・調子が悪い時というのは周囲から人がいなくなっていくものでもある。

 

 

「一時期はすごかったのに、今は微妙だよね」

 

 

落ちた人に対してこう言ってくる人もいる。

 

 

もしこう言ってくる人が、事を始める時にも別に協力もせずただただ野次馬に徹するか、あるいはネガティブなことを言っているだけの人だった場合。

 

 

その人は最初から最後まで存在がネガティブという点で「言動が常に一貫しているブレない人」だ。

 

 

もしこう言ってくる人が、事を始める時には一緒になって盛り上がった人だった場合。

 

 

人が落ちる時には人が離れる。

 

 

人が離れるから人は落ちていく。

 

 

だから今まさに自分から離れていった人間が「落ちてますね。人が離れてますね」というのは「そうですね」としか答えようがない。

 


その人のこのセリフは「入り口で濡れた傘をたたみながら『今日は雨ですね』と言っている」のと状況は似ている。

 

 

例えその人のせいで自分が落ちるというわけではないものの自分から人が離れているのは事実であり、自分を笑っている人もその離れていく人の一人なのだから「そうですね。あなたも含め私から人が離れてますね」以外に他にどう返事をしろというのだ。

 

 

人間落ちる時は落ちるもの。

 

 

だから「失敗した時に笑われるのではないか」という心配はしておく価値がある。

 

 

必ず落ちるから。

 

 

そして落ちた時には笑ってくる人もいる。

 

 

でも、その笑ってくる人など所詮はここに書いた程度の人間でしかない。

 

 

最初から最後まで言動が一貫してネガティブな人か、ただ騒ぎたいだけの人か。

 

 

そう考えると落ちた時にも側にいてくれる人はやはり本当の自分の味方であり、本当に大事にすべきなのだと思える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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