先日、私のnote投稿に複数のアカウントから大量に「読みました」というようなコメントを残されました。ちょうどスマホアプリで他の人の文章を読もうと思っていたところだったけれど、薄っぺらい褒め言葉でむしろこちらを見下しているかのような不快なコメントのために通知が荒れて集中できず。
荒らしてくる人たちのアカウントを見ると、よく分からない個人がやっていたり「ビジネス」とか「仮想通貨」とか、つまりお金儲け目的で運営しているアカウントだったり。
被害にあったのは私だけではないようで、後日noteの運営が「コメントやアカウントを削除します」と素早い対応を取ってくれました。それによって私の荒らされたコメント欄ももとどおりきれいに。
私もあまり性格がいいわけではないので、迷惑なコメントやアカウントが粛清されたのを見て、「ざまぁwww!」とか思ってました。
しかし、このことからちょっと考えてみる。
ビジネスをする上での「お客様目線」「お客様への思いやり」ってなんだろうって。
noteでこうしてコメント欄が荒らされたのは今回が初めてだけど、今までSNSをやってきて読みもしないのに適当なコメントやいいねをつけてくる人はたくさん見てきました。
そういうことをする人の多くは「自分の投稿を見て欲しいから他人の投稿にコメントやいいねを残」しています。(もっと下等なのだと「自分っていい人でしょ?!認めて!」というアピールのためでもある。もはやこれはかわいそうレベルの人間。しかし世の中実はこういうかわいそうな人がものすごく多い)。
自分の文章に反応があったら素直に嬉しい。「楽しかった」「素敵な文章ですね」と言われたらそれは嬉しい。決してそうやって褒められるためにものを書いているわけではないけれど、SNS投稿で反応があったら喜ぶのが人間というもので。さらに普通にSNSをやっていれば、見ている多くの人は「嫌われたくない」と思うものなので中味があるかどうかは別としてコメント欄には優しい言葉が並ぶもの。
そしてビジネスの基本は「お客様目線」「お客様への思いやり」。お客様をどれだけ思いやれたかが売り上げにつながってくる。だからビジネスの世界では売り上げを上げるためにお客様を思いやることが要求される。これは当たり前の話。
さて、先日noteで多くの人のコメント欄を荒らした人たち。そして普段から他のSNSでも「自分のために」適当な反応を残している人たち。
この人たちは相手のことを実は一切見ていない。相手のことを一切思いやっていない。それでも相手のことを「自分のお客様にしたい」と思っている。だから文字どおりに受け止めれば喜ばれるであろう「読みました」というコメントを大量に残していく。
それがコピペ手作業で行われているのか、botなのかは分からないが、手抜き作業であるのは確か。相手を思いやっている風を装っているけれど、本当は自分のことしか考えていない。自己中人間。
こうやって手抜き作業でビジネスやってる人、「お客様目線」だとか「お客様への思いやり」がとても薄っぺらい。SNSで「読みました」というコメントを大量に残せば自分が好かれて自分のビジネスが上手くいくと思ってる。「思いやり」とか言いながら、本当に自分の利益のことしか考えていない。
果たしてそういう薄っぺらい思いやりの上に成り立つビジネスとはどんなものなのか。そしてそのビジネスはどこまで上手くやっていけるのか。
SNSでビジネスをやっていて、「上手くいってる」というアピールをしている人はたくさんいるけれど、これから先そのビジネスがどう成長していくのか気になるところ。
私自身ビジネスで成功している人間というわけではないので、今までビジネスの常識として言われてきた「お客様目線」「お客様への思いやり」って実はこのレベルのものでもよかったのか。
それともこういう薄っぺらい人間性の上に成り立つビジネスはやはり成功しないのか。
願望も込めて「後者なんじゃないかな」と思うし、私は自分のビジネスを後者の考えでやっていきたいとは思ってるけど。
果たして正解はどっちなのか。これから作家としてのビジネスをやりながら答えを見届けていきたい。
ここから先は私のもっと黒い話をするので課金形式にします。書いてて「私も大概嫌な奴だな」と思いました。kindleストアかnoteで読めます。
薄氷の上を行くような ガトーショコラ
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