その2.吸熱性能

貫通する配線・配管等の熱伝導阻止のためにある一定分量以上の吸熱耐火材の厚味・奥行き確保が必要なのです。貫通物は銅線や銅管の様に熱伝導性が高く区画を貫通して延焼してしまう場合が多い。耐火炉でCVT325SQを1条壁貫通させ薄物耐火材で措置してみてください。薄物ですから吸熱材が不足ですので1時間耐火ですが、、、火災は1,000℃近くになり銅は焼ゴテの原理で隣接区画の可燃物を着火させてしまう。紙・木材は着火温度210℃、ポリエステル等石油製品は350℃で着火してしまう。火災熱源約1,000℃から壁厚42mm~100mmの距離では容易に熱伝導し延焼してしまう。この対策として十分な吸熱耐火材を

保有する耐火パテを一定の厚味・奥行き以上充填し熱伝導を阻止し延焼防止を可能としております。

吸熱耐火材   70重量%以上

不燃材     20%

熱膨張材    少量

繊維      少量

は耐火パテの配合例です。

これら耐火パテを開口部に隙間なく一定奥行き、例として50mm以上充填すると

銅導体面積325SQのような高容量ケーブルでも初めて延焼防止可能となります。

吸熱耐火材の物理量が少ない薄い材料や少量の充填では吸熱・温度低減・延焼防止ができません。