覚悟のK | 日本トレーナー協会代表理事のブログ『もっと身体の声を聞こう♪』

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トレーナーをはじめ、運動や健康に関心がある全ての方々へ。

覚悟の『K』 その2分の1
つまり『命をかける覚悟があるか?』という話である。
 
教師を例に挙げるのは申し訳ない気もするが、最も大切な仕事の一つなので、遠慮なく書かしてもらう。今の教師に圧倒的に足りないのは『教師なんていつでも辞めてやる』という覚悟である。教師を首になってしまったら生きていけない。そんな生物としての逞しさに欠ける人間の言葉が生徒に響く筈もない。
 
体力で勝っているから暴力で解決する。立場で勝っているから感情をまき散らして抑え込もうとする。覚悟の無い暴力と感情は陳腐だ。凄みが無い。教師の職を失ってでも、他の教師やPTAや教育員会やマスコミから総攻撃を受けることになったとしても『お前のやっていることは間違っているんだ』と言い切れる迫力が、教師には必要なのだ。
 
僭越ながら私も長く塾講師を経験し、特殊な立場で東京のとある中学に数学の講師として出向いていた時期がある。「去年学級崩壊して授業が成り立たなかったクラスに行ってくれる先生はいますか?」といった内容の依頼メールに、これは楽しそうだと思って手を挙げた。私の本職はトレーナー兼セラピストということもあり、当然、いつでも辞めてやるという覚悟は最初からあった。
  
金髪、ジャージで行って問題ないだろうと思っていたぐらいの講師だったから、他の講師陣からは煙たがられた。中には面白がってくれる講師もいたし、庇ってくれる講師もいた。ただ私にとって他人の評価などどうでも良かった。問題とされていた子供たちが、社会に出た時、きちんと生きていけるかどうか? そのために、人として大切なことが伝えられるかどうか? が、私にとっては全てだった。
結果どうなったかは、生西聖治著の『青春事変』を読んでいただきたい。その時の話を脚色し小説化し出版している。いやらしく宣伝を挟み込んで申し訳ございません。

 

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