※ ネタバレ記事です。まだお読みになっていらっしゃらない方はご注意ください。


🔷 第9巻のあらすじ

音柱・宇髄天元と共に鬼の棲む遊郭へ向かった炭治郎たち。そこでは「くノ一」である天元の妻3人が、情報収集中に連絡を絶っていた。


宇髄の嫁を捜すため炭治郎たち3人は女装で遊郭に潜入するが、上弦の陸「堕姫」(だき)によって善逸が捉えられる。宇髄と伊之助は3人の妻と善逸を救出する。炭治郎はひとりで堕姫に立ち向かうが…?!


🔷 宇髄の3人の妻



宇髄天元は遊郭に潜入している自分の嫁3人を探すよう、炭治郎たちに指示する。彼女らのいる店はそれぞれ、須磨の潜入した「ときと屋」。まきをの潜入した「萩本屋」。雛鶴の潜入した「京極屋」。

🔷 けったいな女装



炭治郎たちはド下手な女装をさせられて、それぞれの店に潜入することに。炭治郎と伊之助は早々と引き取り手が見つかり、「ときと屋」と「萩本屋」へ就職。だが善逸は、なかなか引き取り手がつかなかった…

🔷 潜入成功・情報収集



善逸も無事、京極屋への潜入に成功し、3人はそれぞれ情報収集に努める。炭治郎が鯉夏花魁つきの遊女に話を聞くと、この頃借金を返さずに遊郭から逃げ出す「足抜け」が多発しているという。宇髄の妻である須磨も最近足抜けしたらしい。


そこに鯉夏花魁が戻ってきたので、須磨の足抜けについて詳しく教えてもらうと、須磨は男の人にのぼせている素振りも見せていなかったのに足抜けしたという。足抜けは人を喰らう鬼にとって都合がよすぎるので、炭治郎は鬼の仕業と確信した。

そして萩本屋に潜入した伊之助は、部屋に閉じこもっているという「まきを」の部屋へ向かう。まきをは引きこもっていたのではなく、大量の帯に体を拘束されて鬼の一部に尋問されていたのだ。

伊之助はまきをの部屋から嫌な気配を感じたので突入するも、鬼はまきをを連れて天井裏から逃走しており見失ってしまう。


🔷 蕨姫花魁こと墮姫の登場




一方、京極屋にいる善逸は、荒れた花魁の部屋で泣いている少女を慰めていた。その時、彼の背後に現れたのは蕨姫(わらびひめ)花魁という名前で人間に化けた鬼であり、その音から間違いなく上弦の鬼だと判断する。体の震えが止まらない。しかし花魁に擬態した鬼が少女の耳を引きちぎろうとするのを見て、善逸は鬼の腕を掴み、手を離すよう鬼に警告する。

だが善逸はあっけなく堕姫に部屋の外まで吹き飛ばされてしまう。彼は失神するも受け身をとったことで致命傷を免れる。京極屋の開店時間が迫っており店の旦那が頭を下げるので、堕姫は彼をそれ以上追い詰めようとしない。しかし堕姫は受け身をとって軽症だった善逸を只者ではないと感じ取り、鬼殺隊員と見抜く。

京極屋で働く遊女は、堕姫の攻撃で失神した善逸を部屋で寝かせていたのだが、いつの間にか善逸が行方不明になったという。同時刻に宇髄と炭治郎と伊之助は情報共有を行っていたが、そこにも善逸の姿はない。


宇髄も善逸とは昨夜から連絡を取れていないという。遊郭に上弦の鬼が潜むと判断した宇髄は、階級の低い炭治郎たちに遊郭を出るよう命じ、その場を去る。

🔷 調査の続行と実戦


しかし炭治郎と伊之助は善逸の行方を捜すために引き続き調査するべく、夜に会う約束をする。


夕刻頃、炭治郎は鬼殺隊の服に身を包み、お世話になったときと屋の鯉夏花魁の元へ、別れの挨拶を告げにゆく。鯉夏は身請けが成立し、明日には遊郭を出るという。話が終わり炭治郎が去った後、鯉夏花魁の前に突如堕姫が現れる。



日が暮れるのに炭治郎が姿を現さないので、短気な伊之助は宇髄の忍獣(にんじゅう)であるムキムキねずみに預けていた刀を手に取り、単独行動を開始する。


一方、宇髄は京極屋の旦那に、姿を消した善逸と雛鶴の行方を問う。蕨姫花魁が怪しいと答えるので即、部屋へ向かうが、花魁に化けた鬼は既に人狩りに出ていた。


炭治郎は鬼の気配を嗅ぎつけ鯉夏のところへ戻ると、そこには鯉夏を帯で拘束する堕姫の姿があった。堕姫の攻撃は炭治郎を捉え、建物の外へ吹き飛ばす。炭治郎の体は本能的に恐怖を感じていたが、受け身を取り、致命傷を免れる。堕姫と斬り合いになる中、炭治郎は鯉夏花魁を堕姫から切り離すことに成功する。


🔷 それぞれの闘い


宇髄は、切見世と呼ばれる最下級の女郎屋で自ら飲んだ毒で弱っている雛鶴を発見する。雛鶴は堕姫の正体に気づいていたが、堕姫から監視されており、鬼の帯に殺されかけていた。

帯を始末し、雛鶴に解毒剤を飲ませて安全を確保した宇髄は、音を頼りに戦闘場所が地面の下であることを探り当て、2本の日輪刀で地面に向かって攻撃を始める。

🔷 苦戦する炭治郎




一方で、堕姫と苦戦する炭治郎は煉獄の「燃えろ」という言葉を思い出し、次々とヒノカミ神楽を繰り出し、堕姫と打ち合っていた。ヒノカミ神楽の連発による反動が炭治郎をかなり疲弊させるが、回復の呼吸でなんとか堕姫に食らいつく。隙の糸がたびたび現れるがすぐに切れてしまうので、炭治郎はさらに、自身の体温を上昇させて闘い続けようとする。


少し刻を遡った萩本屋では、伊之助が鬼の通る小さな穴を見つけていた。関節を外してミミズのように穴を進んでゆくと、大きな空洞があり、堕姫の帯が大量の人を捕らえていた。捕らえられた人の中には善逸やまきをの姿もあった。


🔷 加勢と合流


伊之助は縦横無尽に動く帯を次々と斬ってゆく。何人かを帯から救出するも、人間を守りながら帯と闘うのは困難である。が、伊之助が救出した中にはまきをと須磨が含まれており、伊之助に加勢してくれる。 


善逸も解放され、ついに宇髄も地上から合流。宇髄は一瞬で帯を切り裂き、蚯蚓帯(みみずおび)という鬼を抹殺する。




しかし、肝心の本体の鬼である墮鬼との決着はまだついていない…





仙堂詩織のこれぞ逸品!


画像は電子書籍配信アプリより拝借しました。深謝します。


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2020年12月12日 仙堂詩織