『謙虚 優しさ 絆 キラキラ輝け欅坂46!
はいっ!!』
いつも以上に気合いの入った円陣。
久々のライブで、なんとなく緊張している。
理佐 「てち!背中叩いて!」
平手 「あ、うん。」
パンッ
理佐 「いっ、、たくないんだけどw弱っ!」
平手 「...ごめん」
理佐 「...ひらて?どうしたの?」
全然力が入ってなくてびっくりした。
フラフラとステージに向かっていく平手。
心配だけどOvertureが流れ始めているからもう行かないと...
このとき、ちゃんと平手の様子を見ていてあげれば良かったんだ。
ライブが始まって、最初は表題曲が3曲続く。
フルで3曲連続はかなり疲れる。
初めは平手を気にかけていたけど、いつものキレキレのダンスに安心して、途中からは自分のことに集中した。
終盤に近づいて、つぎは「避雷針」。
黒い羊で平手を抱っこするのと、この曲で飛びつかれるのとでは全然違う。
受け止められなかったらどうしようとか、不安になる。
でも、愛佳がやってたことを自分ができるのが、共有できてるっていうか...嬉しかった。
平手が私に飛びつくとき、愛佳のときよりそっと来てくれて、平手らしい気遣いにいつも頬が緩みそうになる。
来る!
...え?、
なんか平手の体熱くない??
私の勘違いだと思いたくて、手に残っている平手の熱を忘れようとする。
アンコールに入っても、平手のパフォーマンスはいつも通りで、調子が悪そうなんてまったく思わなかった。
アンコール後のさいごのお辞儀は私。
ファンの方に手を振って、裏へ戻る。
みんなの姿が見えて緊張がとけたとき、
「てち!!!」
誰かの声が聞こえたと同時に、平手がガクンと傾いていった。
守屋 「理佐!!何してんの運ぶよ!」
びっくりして、みんなが平手の周りに集まっていくのを呆然と見ていると茜に呼ばれた。
控え室のソファーに平手をおろすと、近くのテーブルに体温計や冷えピタ、水とか薬とかが置かれている。
ほかのメンバーが持ってきてくれたんだろう。
鈴本 「りさ。はい、お水」
理佐 「あ、ごめんもうある!」
鈴本 「?平手のじゃないよー」
ペットボトルのキャップには りさ と書かれていた。
鈴本 「理佐も疲れたでしょ」
理佐 「あ、ありがと。!」
鈴本 「ほか何かいるものある?」
理佐 「んー、大丈夫!ありがと」
鈴本 「うん!平手のことよろしく。たぶん理佐いたら喜ぶと思うから(笑)」
理佐 「え?うん!(?)」
鈴本が持ってきてくれた水を飲んでると、服を弱く引っ張られた。
理佐 「あ。おきた」
平手 「...あー、」
少し周りを見て察したみたい。
理佐 「ばか、」
平手 「ごめん」
理佐 「なんで言わないの...自分で気づいてたんでしょ?」
平手 「久しぶりのライブだったから...ごめんなさい、」
理佐 「...ごめん。気づいてあげれなくて」
平手 「りさは悪くないじゃん...」
理佐 「...嘘ついた。気づいてあげれなくて じゃなくて、気づいてたのに何もしなかったの。ごめんね無理させて、」
平手 「...ごめん」
ほっとしたのと申し訳なさで涙が出そうになったけど、平手に先に泣かれたから泣けなかった
理佐 「ねる?なんかいる?」
平手 「一緒に...ううん、大丈夫。理佐も休んでいいよ」
理佐 「こんなときまで気使わなくていいの!」
平手 「...じゃあ、一緒にいて?」
理佐 「...ん」
終わり