黄斑円孔は網膜の黄斑部に孔があいてしまう疾患です。

60歳くらいので発症することが多く、女性に多いと言われています。

 

原因の多くは加齢による硝子体の牽引です。

加齢によって網膜と癒着していた硝子体が収縮することによって網膜をけん引し、結果、下のような孔があきます。

 

黄斑部に孔があくと、まずは歪みが生じます。

放置すると徐々に視力も下がります。

 

治療は硝子体手術です。

大急ぎでやらなくてはならないわけではありませんが、孔はなるべく早く閉じたほうがいいので

当院では2週間以内には手術をするよう案内してます。

 

今回は無事初回手術で円孔が閉じましたが、中には一回の手術では閉じず、再手術が必要な時もあります。

円孔の大きさによりますが、平均すると9割以上が初回手術で孔が閉じます。

 

閉じた後、どの程度見え方が回復するかは孔があいていた期間や、孔の大きさによります。

孔が小さく、孔があいている期間が短いほど手術後の見え方は良好になります。