足立区の眼科、シオノアイクリニックの院長ブログです。

 

今回は「突然目が真っ赤になった」についてお話ししたいと思います(目が出血で赤くなっている写真があるので、苦手な人は見ないでくださいね)。

 

先日、「突然目が赤くなったんだけど大丈夫かな!!?」と相談を受けました。

 

このように目が赤くなっていたようです。

 

目が赤い以外に何か症状があるのか、何か目に入ったりしていないのか、尋ねましたが何もないとのことでした。

 

結果、「直接みないとわからないけど、おそらく結膜下出血だと思う、様子見で大丈夫だけど、心配なら眼科でしっかり見てもらってください」と返事しました。

 

いやいや、あなたも眼科医でしょ、不親切な!!と思われるかもしれませんが、この相談相手の方は遠く1000km離れた場所に在住のため、直接見る事はかなわなかったわけです。

 

さて、この結膜下出血ですが、これは白目(結膜)の血管がなんらかの拍子に切れてしまうことで生じます。いきんだり、目こすったり、あるいは何もしていないのになったりもします。心臓の病気などで血が固まりにくくなる薬を飲んでいる方などはなりやすいです。

 

目が赤くなる事以外にはほとんど症状がないことが多いため、自分では気が付かず、他人に目が赤いことを指摘されて気が付く事もしばしばです。

 

ただし見た目が派手なため、とても驚く方が多いです。以前大学に勤務していた時には、救急車で来院された方もいました。

 

見た目は派手ですが安心してください、治療は点眼薬を使うこともありますが、基本的には経過観察で問題ありません。

赤くなった範囲にもよりますが、1~2週間以内には治ります。

 

ただし、これは目が赤くなった原因が結膜下出血だった場合の話になります。

目が赤いに加えて目やに、痛み、視力低下などを伴った場合は違う疾患の可能性が高くなります。

 

目が赤くなった場合、一度は診察を受けておくことをお勧めします。