もう20年近い付き合いになるグラフィックデザイナーの友人と、
久しぶりに夕食を食べた。
「5月でデザイン事務所を辞めて、6月から別の所へ行ってる」
この話は4月ごろ、メールで知っていた。
でも、デザイナーじゃなくなってから会うのは今日が初めて。
「デザイナーじゃない仕事をやってみたかったんだよね」
新しい仕事はデザイナーとは全く関係ない仕事。
大学卒業以来、ずっと同じデザイン事務所で働いていて、
全く違う業界への転職というのはかなり勇気が必要だったと思う。
 
直接の退職理由はデザイン事務所の社長が高齢で引退したこと。
後継者もいないしグラフィックデザインのこれからに、
不安を感じていた職員が多かった事もあるらしい。
「もう既にイラストなんかAIで作られてるし、
これからはグラフィックが一番難しいよね」
少し前からそんな話は聞いていた。
「新しい職場にはもう慣れた?」
「いや、全然なれない、もう3回ぐらいやめようかと思った」
そりゃあそうだよね、大変だと思うよ。
 
「○○ちゃんは工業デザインを選んで正解だったね、
グラフィックだったら正直これから大変なんじゃないかな」
まあ、正解かどうかはわかんないけど、
本人は今の学科が凄く気に入っているらしい。
それだけでも十分だよね。
 
気が付くともういろんなことがAIでやられてたりしている。
5年後にどうなるのか見当もつかないね。